若者の使い捨てが疑われる「ブラック企業」対策で、厚生労働省が1日開いた電話相談に1042件の相談が寄せられた。相談の中身では、「残業代が払われない」が半数超。長時間労働や過重労働を訴える人も4割いた。厚労省は内容に応じて、労働基準監督署などを通じて企業を調べたり指導したりする。
厚労省が2日、発表した。相談は、「残業代不払い」が556件(53・4%)でトップ。「長時間労働・過重労働」が414件(39・7%)、「パワーハラスメント」が163件(15・6%)で続いた。働き手の年齢では、20~30代が505件と全体の半数を占めた。
「ブラック企業」対策で厚労省は、9月を「集中月間」とし、約4千事業所に立ち入る。来年度の概算要求には、夜間や休日も相談できる常設窓口をつくる費用を盛り込んでいる。