宝塚歌劇団の知られざる歴史にスポットをあてた舞台「宝塚ＢＯＹＳ」（中島淳彦脚本、鈴木裕美演出）が再演される。来年創立１００周年を迎える女性だけのレビュー集団に、戦後９年間だけ存在した「男子部」。その歴史は忘れられた秘話になっていた。宝塚の元娘役トップスターで、平成１９年の同作初演から出演する初風諄（はつかぜじゅん）（７１）は、だからこそ「男子部の歴史と、彼らの思いを伝えたい」と話す。（飯塚友子）

「女性だけの宝塚歌劇団にかつて男子部が存在した」という実話を下敷きとして描かれた物語。 ストレートプレイであるが、劇中には宝塚で親しまれている歌やダンスが数多く登場する。 2007年に東宝芸能により初演、2008年、2010年、2013年に東宝・東宝芸能の共同製作で再演された。