【トリビアまとめ】ガムテープを勢いよくはがすと光る

当時の放送より

ガムテープに詳しい群馬大学の平塚教授はこう語る。

Q.ガムテープを勢いよくはがすと光る？

「貼り合わせたガムテープを勢いよくはがしますと、ガムテープについている粘着物質が摩擦の力によって静電気を帯びるわけですね。それが元に戻るときに一気に放電しまして、発光すると青白く光ることがあります。これを“ガムテープばりばり発光”といいます。」

確かに光った。

【補足トリビア】
①ガムテープの粘着物質が「はがそうとする力」と「くっつこうとする力」の摩擦で静電気を帯び、はがれる際に瞬間的に放電し発光する。
②ガムテープの種類により光り方が違い、比較的布ガムテープがよく光る傾向にある（番組調べ）。

再検証しました

ルミネセンス（luminescence）とは、物質が電磁波の照射や電場の印加、電子の衝突などによってエネルギーを受け取って励起し、低いエネルギー状態の分布数に対する高いエネルギー状態の分布数の比が熱平衡状態のときと比較して大きい状態にされたときに起きる自然放出による発光現象およびその光を指す。

トライボルミネセンス
励起のエネルギー源：摩擦
現象例：ガムテープの剥離

ガムテープに付いている粘着物質が、はがす時の摩擦の力によって静電気を帯び、それが放電して発光する。

ガムテープを真っ暗なところではがすと、はがれる瞬間に小さな青白い光がチラチラと光って見えます。これを摩擦発光（または摩擦ルミネッセンス）と言います。

摩擦発光はガムテープの粘着面同士を貼り合わせてから剥がすことでも観測できる (図 1.1)。