ベン・ジョンソンといえば、1988年のソウルオリンピック男子100mで9.79秒の世界記録を出すも、筋肉増強剤を使用したことにより金メダルを剥奪されたスプリンターであるが、

その事件は2000年夏、ローマで起こった。

当時の新聞を見ると「ベン・ジョンソン　スリに負ける」確かに事件はあった。


この事件について、ベン・ジョンソンはこう語る。

Q.事件の状況は？

「僕が道を歩いていたら38～42歳くらいの女性と10歳くらいの少女がいたんだ。2人を見たら少女の方がお腹に手をあて『お腹ペコペコ』という仕草をしたんだ。」

ベン・ジョンソンがローマの街を歩いていると、おばさんと少女が「お腹すいた」という仕草をしながら近づいてきた。

そんな2人を見たベン・ジョンソンは、おばさんに声をかけた。

すると少女が、ベン・ジョンソンの背後にまわり、ポケットから手慣れた仕草で財布を抜いた。

次の瞬間、少女はダッシュ。

気づいたベン・ジョンソンもすぐにダッシュ。

ローマの町中を必死に逃げる少女。猛然と追いかけるベン・ジョンソン。

しかし･･･

ベン・ジョンソン
「だって、逃げられたんだもん。」