タイは世界的に見ても珍しい方法で徴兵を行っている。くじ引きだ。
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「タイの徴兵はくじ引きで決めます。」
アルン少佐
「徴兵のくじ引きは各市町村ごとに行います。」
場内アナウンス
「それでは徴兵選考会を始める。名前を呼ばれた者からくじの方へ。」
アルン少佐
「赤を引くと兵隊になり、黒だと家に帰ってよいのです。」
黒:入隊免除。
喜んでいる様子。
【補足トリビア】
①タイの成人男性には兵役義務があり、17歳になると徴兵登録される。しかし、すべての17歳男子を徴兵すると軍事予算が圧迫されるため、実際に徴兵する・しないを21歳になった時にくじ引きで決めている。
②くじが行われるのは1年に1回で、今年くじを引いた男子は約56万人、徴兵された人数は陸・海・空軍合わせて約8万人(約14%)。
③ほとんどの男子がラクで楽しい生活をしたいと考えており、2年間の徴兵を嫌がっているのが現実である。徴兵時に逃げるとすぐに捕まえられ、10年間の懲役を科せられる。
赤いくじを引いてしまう確率は五人に一人の割合だと言われており、万が一赤いくじを引いてしまった場合は、『運が悪い』と嘆くほかはない。
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