行司(ぎょうじ)とは、大相撲において、競技の進行及び勝負の判定を決する者、またはそれを行う者である。
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土俵上で力士の勝負に立ち会い、その勝敗を判断する役割を持つ人である。
「これが現在本場所で使っている短刀です。」
【補足トリビア】
①刀の名称は「腰刀」で、軍配を間違えたとき、自らの責任を取る決意の表れとして切腹するために持っている。
②横綱や大関といった上位の取組をさばくことができる立行事のみが、土俵上で刀を持つことを許されている。
③木村庄之助さんのほうが式守伊之助さんより位は高い。
土俵入りの先導、土俵祭の司祭、本場所・花相撲および巡業先の場内放送、取組編成会議・番付編成会議の書記、割場、引退襲名披露などの仕事がある。巡業においては、交通機関や宿泊先の手配、部屋割りなど先乗り親方の補佐をする。
最高格である立行司は、短刀を差している。これは、軍配を差し違えてしまった場合には切腹するという覚悟を示したものとする説があり、差し違いをした立行司は実際に切腹をすることこそないものの、日本相撲協会に進退伺いを出すことが慣例となっている。ただし、35代木村庄之助は「かつて行司を行っていたのが武士だったことから、帯刀はその名残に過ぎない」と説明している。
万が一差し違えた時は切腹する覚悟で取り組んでいるそうですが、現立行司の式守伊之助は3日続けて差し違えて、進退伺いを出し3日の謹慎処分になりました。
なぜ行司さんが刀をというと、その理由はちょっと恐ろしい。あれは差し違え(ミスジャッジ)が有ったときにはその場で切腹する覚悟を示すもの。つまり、それほど一生懸命に審判をしていますよという意思表示をカタチにしたものなのです。
日本相撲協会によれば差し違えが理由で辞めた人はいても、さすがに切腹をした行司さんの記録は残っていないようです。
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