富山県出身の女性ナレーター。東京俳優生活協同組合所属。少林寺拳法2段。合成音声黎明期の1980年代から日本語アクセントの研究協力を続け、彼女の声は現代日本語の標準アクセントの基準となった。
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「時報サービスは昭和30年から提供させていただいていますが、平成3年からは中村啓子さんの声です。」
【補足トリビア】
①中村啓子さんは「東京俳優生活協同組合(通称:俳協)」に所属しているナレーター。富山県出身で、特技は少林寺拳法2段。
②「お客さまのおかけになった電話番号は現在使われておりません」「104の番号案内」の声も中村さん。
③電話は伝送から受信の過程で声質が変わることがあるため、NTTが声質の変わらない安定した声を探し、中村さんの声を採用した。
④中村さんはアクセントやイントネーションも標準語として完璧である。
NTTグループの時報(1991年(平成3年)から)、電話番号案内、電話番号不存在、NTTドコモの留守番電話サービスセンター、銀行ATM、日立製エスカレーター・エレベーターなど多種多様な音声ガイダンスを担当。
「おかけになった電話は、電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないためかかりません・・・」「留守番電話サービスセンターへおつなぎします。・・・」携帯電話を利用していると、毎日耳にするこの声。この声のこそ、ナレーター中村啓子なのです。
近年では、後に続く優れたナレーターの育成のためにナレータースクールOKEIKOで講師をしています。
時報に選ばれたというよりは、NTTの声として選ばれて、その一環として時報の声の仕事も頂いたのですが。この理由は、私の声の周波数成分が電話の音声伝送に使われる周波数にぴったり当てはまったそうなんです。
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