【トコジラミ】被害を抑えるにはどうすればいい?

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トコジラミ、別名ナンキンムシと呼ばれ、ダンボールや家具の隙間などに隠れています。

「南京虫(ナンキンムシ)」という別名もあるトコジラミですが、中国産の虫ではありません。

トコジラミは、床に発生するシラミ…でもありません。名前に「床(トコ)」とつく通り、ベッドや布団で寝ているときに刺されることが多いですが、名前に「シラミ」とつくものの実は「カメムシ」の仲間。

カメムシほどの強烈なニオイを放つ訳ではありませんが、カメムシ目トコジラミ科のトコジラミも、潰すと独特のニオイがするちょっと不思議な虫です。

夜間這い出てきて、人のほか、ウサギを好んで吸血します。刺されると刺し口が2つとよく言われますが、1つのケースも多く見られます。


日本にトコジラミがやってきたのは江戸時代。その後、第二次世界大戦後に強力な殺虫剤によって一度は日本からほとんど撲滅されましたが、近年は都市部のホテルや旅館などに発生して問題となっているのをご存知でしょうか。

海外からの旅行者のスーツケースや手荷物等に、薬剤に対する抵抗性を持つトコジラミ(スーパー・トコジラミ)が紛れて侵入し、そのまま日本に居ついて繁殖してしまったようです。

日本では北海道から九州まで幅広いエリアで発見され、海外でもアジア各国だけでなくアメリカやヨーロッパでも幅をきかせているグローバルな害虫、トコジラミ。英語ではBed Bug(ベッドバグ)と呼ばれています。

被害を抑えるためには

トコジラミを薬剤で駆除する場合、(A)直接吹き付けて駆除する方法(直接噴霧)と,(B)生息している/していそうな場所へ噴霧し、触れさせて駆除する方法(残留噴霧・待ち伏せ処理)があります。

(A)直接噴霧 ・・・エアゾールタイプの殺虫剤が便利です。
(B)残留噴霧 ・・・残効性・殺虫効果のある殺虫剤を散布する必要があります。

トコジラミはあらゆる隙間に潜伏します。糞(血糞)の付着・黒ずんた汚れがあれば潜伏している可能性があるため、そこにはしっかり薬剤処理してください。

しかし、ゴキブリよりもはるかに生命力が強いトコジラミを殺虫剤で完全に駆除するのは極めて難しいです。トコジラミを一匹発見したら、数匹・数十匹は隠れている可能性があります。

自分で駆除したつもりでも、市販の殺虫剤や薬剤が効かず、しばらくしたらまた数匹見かけることもあります。殺虫剤に含まれるピレスロイドの成分は、トコジラミには耐性が備わっているため、思ったほどの効果は期待できません。

布団やマットレス、ソファなど人の肌が直接触れる物へは殺虫剤の散布はあまり好ましくありません。そのため、掃除機による吸引が最も安全で効果的となります。

ただ、家具にトコジラミが大量発生している場合は廃棄処分することもおすすめします。

トコジラミはあらゆる隙間に潜伏します。糞(血糞)の付着・黒ずんた汚れがあれば潜伏している可能性があるため、そこにはしっかり薬剤処理してください。

業者に依頼するという手も

業者はトコジラミが潜伏しやすい場所や生態など特徴について知り尽くしており、長年の駆除実績があるので、失敗するリスクは極めて低いです。

市販の殺虫剤では完全に駆除できないトコジラミを、専門の業者は業務用の薬剤や器具をフルに活用して駆除作業をします。

アフターフォローが充実した業者に依頼しておけば、作業完了後も丁寧にサポートしてもらえるので、成功しやすいです。

早めに業者に依頼してトコジラミを駆除してもらうことで、被害の拡大を抑えることができます。また、今後の予防対策についても丁寧にアドバイスしてもらえるので安心です。

料金は業者が独自に定めており、駆除作業の対象となる場所の範囲・広さ・被害状況・作業人数・作業内容などにより決定されます。

業者によっては業務用の薬剤を使用することもありますが、業者独自の加熱乾燥車を駆使して作業が行われる場合もあります。

駆除費用は最安で2万円以下のところもありますが、一般的には3万円台~5万円台が目安となります。

トコジラミ駆除を正式に依頼する前に、どのような作業を行うのか事前に説明を受ける必要があります。また、作業にあたる人数も要確認です。

作業料金について詳細を把握するには、正式に契約を取り交わす前に見積書を提示してもらうことが重要です。

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