韓国北東部の江原道（カンウォンド）平昌（ピョンチャン）にある「韓国自生植物園」が２７日までに、慰安婦像にひざまずき謝罪する安倍晋三首相を模した像を園内に設置した。複数の韓国メディアが報じた。

像は「永遠の贖罪（しょくざい）」と題され８月に一般公開される。

像を作成した彫刻家は「日本がぬかずき、われわれがいいと言うまで贖罪して初めて許しが考えられるということを形にした。安倍首相が（日本の朝鮮半島に対する）植民地支配や慰安婦問題への謝罪を避け逆の行動をしていることを刻み、反省を促す作品だ」と語ったという。

同植物園の園長も「贖罪の対象を形にする必要があり、少女像（慰安婦像）と安倍首相で象徴させた」と説明している。

除幕式には小説家の趙廷来（チョ·ジョンレ）、元恵栄（ウォン·ヘヨン）元国会議員、崔冽（チェ·ヨル）環境運動家、李崇謙（イ·スンギョム）新宮（シング）大学総長、李秉吉（イ·ビョンギル）泰柄陽（テビョンヤン）法務法人常任顧問らが出席する予定。

元恵栄氏は、ただの元国会議員ではない。文在寅政権を支える、共に民主党の大幹部を務め、昨年末には、文政権の次期首相候補の一人として名前が挙がったほどの人物だ。

この問題、韓国国内では作品に理解を示す人がいる一方、「何の意味があるんだろう」「このような感情的対応が本当に愛国とでも思っているのか」「からかうようなことをすれば、日本の嫌韓感情がもっと激しくなる」など否定的な意見が散見されている。

韓国国内でも批判の声が高まり、「予定されていた除幕式が中止された」と報じられている。

韓国の『韓国自生植物園』が慰安婦像に安倍総理が土下座し謝罪している像を設置したとの報道について、菅義偉官房長官「そのようなことは国際儀礼上、許されない。仮に報道が事実だとすれば、日韓関係に決定的な影響を与えることになる」