特殊なハサミ状器具(胎盤鋏子)を用いて、手によって子宮内容物をかき出す
中絶手術の基礎知識やリスク
望まない妊娠が起こった際でも、現代においては安全性の期待できる中絶手術が受けられます。
ですが、心身に負担がかかるのも事実なので、基礎知識やリスクをしっかり理解しておくべきです。
原則、ソウハ法です。なぜならば、ソウハ法の器具は全て手術のたびに洗浄・滅菌されますが、吸引法は一度、長いチューブを通ってビンに回収されます。その回収ビンとチューブの接続部や機器に血液や組織の一部が残ったり付着する率が高いため、不潔な状態がどうしても否定できません。
中絶手術において、ソウハ法がよいか、吸引法がよいかは、経験豊かな医師であれば
手術による後遺症の発生に差は全く出ません。手術方法が二つある理由は出身大学で
慣習的に決まります。
両方とも簡単な手術方法のため、その手術方法の違いで手術後に後遺症がでるとか、
将来的に妊娠しにくくなる などのようなトラブルの原因や差がでることは
あり得ません。
日本では母体保護法という法律によって決められており、それに反する場合は中絶することができないことになっています。人工妊娠中絶が認められるケースは次のような場合です。ひとつは、母体の健康上、妊娠の継続または分娩が困難な場合または経済上の理由がある場合。もうひとつは、暴行もしくは脅迫によって性交の抵抗・拒絶することができなかった場合です。
手術ができる時期は、母体保護法によって妊娠22週未満(妊娠21週と6日まで)と定められています。それ以降は母体にかかるリスクの大きさや倫理的な問題から、中絶手術は認められていません。
中絶される場合は、できるだけ身体への負担の少ない妊娠6週から7週(生理が遅れて2週間くらいの時期)が適当です。手術して2-3時間くらいで帰宅できます。
産婦人科専門医、麻酔科医を合わせて37名もの女性医師が在籍しています。診察は完全予約制で、予約時に女性医師を指名することもできるので、相性の良い医師を選ぶことも。
私たち医療関係者は、守秘義務を負っています。当たり前のことではありますが、当院関係者から患者さまの情報が漏れることは一切ありませんのでご安心ください。
当院では妊娠11週までの人工妊娠中絶手術をほぼ無痛の静脈麻酔下で日帰り手術として施行しております。
中絶手術は適切な方法で実施することで身体への負担を軽くすることができます。
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