エンジニア・プログラマーが今更聞けないGitの基礎知識

エンジニアやプログラマーをはじめ、いまではWebデザイナーやWebライターでさえも利用するバージョン管理システム「Git」。ITに携わる上で、知っておくべきGitの基礎知識をまとめました。

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Git(ギット)は、プログラムのソースコードなどの変更履歴を記録・追跡するための分散型バージョン管理システムである。Linuxカーネルのソースコード管理に用いるためにリーナス・トーバルズによって開発され、それ以降ほかの多くのプロジェクトで採用されている。Linuxカーネルのような巨大プロジェクトにも対応できるように、動作速度に重点が置かれている。現在のメンテナンスは濱野純 (英語: Junio C Hamano) が担当している。

Gitでは、各ユーザのワーキングディレクトリに、全履歴を含んだリポジトリの完全な複製が作られる。したがって、ネットワークにアクセスできないなどの理由で中心リポジトリにアクセスできない環境でも、履歴の調査や変更の記録といったほとんどの作業を行うことができる。これが「分散型」と呼ばれる理由である。

Gitの最大の特徴は「分散型」という名の通り、サーバー上にあるフォルダを自分のパソコンに全ての変更履歴を含む完全なフォルダの複製を作成することができる点です。

これまでの管理システムは、サーバー上にある1つのフォルダを利用者が共同で使っていました。

そのため、利用者が増えることで「誰がどのような変更を行ったか」「先に編集した人の変更内容が消えてしまった」などの不都合が生じるものだったのです。

Gitでできること

■ファイルの変更履歴が管理できる
Gitを使えば、「◯月◯日に、◯◯さんが◯◯を変更した」という変更履歴を管理できるので、ファイル名をいちいち変更して保存しておく必要がなくなります。

■過去のファイルへのリカバリー
ファイルの編集などにおいても、変更履歴をそれぞれ管理しているため、いつでも任意の時点のファイルに戻せます。

■チームでの共有
チーム内の仲間とファイルの変更履歴などを共有。複数人でのプロジェクトで起こりがちな問題を回避することができます。

■管理
Gitではプログラムのソースコードだけでなく、Excelファイルや画像など、あらゆるファイルを管理できます。

Gitを使うシチュエーションは?

プログラミング

ソースコードを記述するシーン、チームでひとつのプログラミングプロジェクトを管理する際に使用されます。

テキストデータの変更履歴も管理できるため、Webデザインで使用するHTMLコードやCSSにおいても活用されるシーンが多くなります。

Webライターが取り扱うデータもテキストデータがメインとなるため、遠隔地で原稿を書くWebライターが、「GitHub」などを活用して、原稿を納品していくケースがあります。

GitHub(ギットハブ)は、ソフトウェア開発のプラットフォームであり、ソースコードをホスティングする。

GitHubはオンラインのホスティングサービスです。

Gitではファイルの変更履歴は管理していますが、GitHubはファイルの変更履歴やファイルそのものをオンラインで保存してくれます。

また、オンラインであるがゆえに「ソーシャルコーディングの場」ともいわれます。コードをオープンにして(オープンソース:無償公開といいます)GitHubに置いておくだけで、見ず知らずの人からコードについてのフィードバックをもらえたり、開発に参加してもらえたりします。

GitHubの登場により、一般エンジニアのコード無償公開ハードルが下がったともいえるでしょう。

以上、Gitに関する基礎的な知識をまとめました。

エンジニアやプログラマーはもちろんのこと、ITに関わる職種であればGitを使用するシーンが少なからずあると思いますので、あらかじめどういったことができるのかを知ったうえで使いこなしていきましょう。

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