自然素材の家とは、自然由来の建材を中心にして作られた住宅のこと。一般には、木の風合いあふれる内装の家や、高級感ある漆喰壁などを使用した家のことを自然素材の家と言います。
自然素材の家とは、仕上げの素材に無垢の木や珪藻土などの左官壁、石材や和紙など自然の素材を使った家づくりのことを指しています。仕上げの素材に一部ビニールクロスを使っていたとしても、ほとんどの部分に自然素材を採用していれば「自然素材の家」と言えるでしょう。
無垢材のフローリングは、「木材」そのものが呼吸をして調湿しているため、湿度が高くてもさらっとした感触です。また、冬でもヒヤっとした冷たい感じにはなりません。季節に左右されず素足でも心地よく過ごせることは大きなメリットでしょう。
貝殻や海藻(かいそう)の化石に海藻糊(かいそうのり)などを加えてつくった
漆喰(しっくい)や珪藻土(けいそうど)が使われることも少なくありません。
断熱材もウール(羊毛)をはじめ、木質繊維やコットンなど種類もさまざまです。
これまで一般的に使われることが多かったグラスウールは価格が安い反面、吸湿性が低く、
結露ができやすいのが難点でした。
夏はサラリ、冬はやさしい肌触りの床。家の中に漂う心地よい木の香り。本物の木は、湿度の高い夏には湿気を吸い、乾燥している冬には湿気を放出していて、まさに呼吸しているイメージです。
無垢材のデメリットとして一番に上げられるのが、乾燥していく過程で反りや割れ、曲がりなどの狂いが生じることでしょう。
天然乾燥材(AD材)を使用することである程度は防ぐことができますが、多少の反りや割れなどの狂いがでることをあらかじめ覚悟しておく必要があります。
珪藻土や漆喰は、現代の住宅に多く使われている均一な工業製品のビニールクロスと比較すると、素材にばらつきや色むらなどが出ることがあります。
汚れや水にも強くありません。飲み物・食べ物や水、ドロが付けばシミになりやすく、また長時間水がついたまま放置すればそこから素材がもろくなり傷みやすくなってしまいます。
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