ワイヤー矯正とはどんなものかというと、歯に「ブラケット」という装置を取り付けて、その装置にワイヤーを通してワイヤーの力で少しずつ歯を動かしていく矯正法になります。一般的に矯正というとこの方法となります。

ブラケットとワイヤーは一般的には金属でできており見栄えがあまりよくありません。しかしブラケットには金属以外にも、透明のプラスチックやセラミックでできた目立たないものもあります。ワイヤーは金属製ですが、白くコーティングされていて目立たないものもあります。

マウスピース矯正は、従来のワイヤー矯正に変わって海外で開発された治療法で、医療用のポリウレタンでできた透明のマウスピースを装着して矯正します。
患者様それぞれの歯型に合わせた複数のマウスピースをオーダーメイドで製作し、10日～2週間ごとに交換しながら歯の位置を約0.25ミリずつゆっくりと動かしていきます。
透明のマウスピースは装着したときに目立たない点がメリットで、金属アレルギーのある方も使用できます。
また、マウスピースは自分で取り外せるため、通常通りに食事や歯磨きが可能なことから衛生面でも安心です。
マウスピースは個々で管理をしながら1日の中で決められた時間を装着し、定期的に通院をして矯正を行います。

裏側矯正は、歯の裏側に矯正器具であるブラケットとワイヤーを取り付ける矯正方法です。
矯正器具が目立たないので、矯正中も周囲の人からわかりにくい点が特徴です。
前歯矯正でも、歯の状態によって裏側矯正を行うことが可能です。
目立たない前歯矯正の別の方法として、取り外しができるマウスピース矯正がありますが、マウスピースでの矯正よりも、ワイヤーとブラケットの裏側矯正の方が歯にしっかりと力をかけることができます。

セラミック矯正は、全体の歯の中で、ねじれて生えているものなど歯並びに影響を与えている歯のみに治療を行います。
該当する歯を削り、そこにセラミックという素材でできた歯をかぶせて歯並びを美しく見せる矯正方法です。
歯の位置を動かす必要がないため、短期間で治療が完了します。
また、セラミック矯正は、特に審美目的の前歯矯正と相性が良く、一部の前歯の歯並びが気になっている場合には、手軽にでき仕上がりが美しいセラミックが適しています。
一方で、元の歯にセラミックの歯を被せる方法で矯正しますので、歯が根本からない人やまだ乳歯が生えている小さい子供には向かない矯正方法です。

歯科医院で矯正を行う場合、どのような矯正器具があるのでしょうか。
それぞれの矯正グッズと矯正方法をご紹介します。