登録販売者とは、2009年に誕生した『かぜ薬や鎮痛剤などの一般用医薬品(第2類・第3類に限る)販売を行うための専門資格』です。そのため、薬剤師が不在でも一般用医薬品販売ができる専門家として、薬局やドラッグストアからも注目されています。
登録販売者とは?登録販売者の仕事内容やなるメリット
注目されている登録販売者とはどのような職業なのか?
登録販売者の仕事内容や登録販売者になるメリットなどと合わせてご紹介します。
登録販売者試験は2015年実施の試験より『実務経験が無くても受験可能』となり、受験しやすくなっています。
登録販売者資格試験は原則として全体の7割以上得点することとされています。問題数は全部で120問(1問1点)なので、84点以上が合格ラインといえるでしょう。
登録販売者が販売できる一般用医薬品は、第二類および第三類医薬品に限定されているものです。
第二類
まれに入院相当以上の健康被害を生じる可能性がある成分を含むもの
第三類
日常生活に支障を来す程度ではないが、全身の変調・不調が起こる恐れがある成分を含むもの
薬事法改正に伴って登録販売者資格が新設(薬種商は廃止)され、コンビニエンスストアやスーパーなど、一定の条件を満たした店舗でも、登録販売者がいれば医薬品の販売ができるようになりました。
同じ職場で同じような仕事をしていても、登録販売者の有資格者と無資格者では時給や給与の額が異なります。多くの職場では、登録販売者の有資格者に対しては毎月5,000~10,000円の資格手当が支給されています。つまり資格を取得すれば、年間で少なくとも60,000円の収入アップになります。
現在、医薬品を扱うドラックストアなどでは、薬剤師が不足しています。
その為、販売できる医薬品の範囲が広い登録販売者は、薬剤師不足を補え、また薬剤師よりも人件費がかからないといった面からも、有資格者の採用に関して積極的になっています。
登録販売者の資格を取って、「薬剤師または登録販売者の管理や指導のもとで、過去5年のうち2年以上の実務経験が必要」といった条件をクリアすれば、店舗管理者になることも可能です。
「今は子どもが小さいのでパートとして働き、子どもが成長したらフルタイムで働く」というように、お子さんに合わせて、働き方を選びやすいのも登録販売者のメリットですね。
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