手形割引の種類とそれぞれのメリット

期日前の手形活用法として、手形割引が魅力的です。
いくつかの種類があるため、用途や状況に合わせておこなうことが大切です。
手形割引の種類とそれぞれのメリットについて、まとめました。

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手形割引とは?

まずは、手形割引の基本的な情報について知っていきましょう。

手形割引とは、期日前の手形を金融機関(銀行)や手形割引を専門に請け負っている手形割引業者に買い取ってもらうことを言います。

手形の買い取りに際し、手数料や利息を支払わなくてはなりませんので、実際に支払われる金額は手数料等が割り引かれた額になります。そのため、手形割引と呼ばれています。

単に割引と略称されることがある。ノンバンク(貸金業者)による手形割引サービス(手形買取と呼称している場合もある)も存在する。

手形割引の種類

タイトルの通り、手形割引にもいくつかの種類が存在します。
主な種類の概要について、ご紹介します。

■商業手形割引

皆様(売主)が商品を売ったり役務の提供に対し、その代金として現金の代わりに手形を受け取ることがあります。

商業手形割引とは、あくまでも商取引において代金の支払いの為に振出された手形を銀行や手形割引業者で期日前に現金化することです。

■自己手形割引

自己手形割引という方法もあります。この場合は自社の手形を担保にして金融機関などから現金を借り受けるというもの。

一般的にこちらは手形貸付と呼ばれ、手形割引は商業手形割引を意味するケースが多いのですが、ネットなどで「手形割引」で検索すると、両方の情報が出てくるので混同しないようにしてください。

商業手形割引のメリット

手形割引は、種類それぞれでメリットが異なります。
まずは商業手形割引のメリットについて、取り上げました。

商業手形割引は貸借対照表の「借入金」には計上されませんので(通常は受取手形の内訳部分に計上される」)、決算書の財務内容の改善という効果があります。

また通常の融資と異なり返済のための資金を準備する必要がありませんので、比較的利用しやすい取引といえるでしょう。
金融機関側としても、買い取った手形を取り立てることで資金を回収できますので、比較的リスクの少ない取引といえます。

自己手形割引のメリット

続いてもう一方、自己手形割引のメリットをご紹介します。

こちらは自社の手形を担保にして銀行などから現金を借りるというものです。

連帯保証人の署名や印鑑証明書の添付が不要で、消費貸借契約に比べて書類が手形のみと簡素な手続きでお金を借りられるため、手間がかからないのが特徴。

銀行や金融機関側からみても回収不能になるリスクが小さく、短期貸し付けになる利点があり、融資しやすい貸付方法です。

手形割引を利用する際に重要なポイント

リスク小さいとはいえ、大金が動く場合もゆうに存在します。
手形割引利用の際は、注意点についても忘れてはなりません。

割引いた手形が不渡りになった場合は買い戻していただく必要がございます。

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