腰部脊柱管狭窄症の原因や正しい治療方法

腰部脊柱管狭窄症になると、不快なしびれや痛みが生じ、生活に支障を来します。
原因や正しい治療方法を知って、早いうちに対策をおこないましょう。

FC2USER577663JIL さん

13 PV

腰部脊柱管狭窄症とは?

腰部脊柱管狭窄症という症状は、多くの人にとって聞き慣れない存在かもしれません。
まずは、基本からご紹介していきます。

おもな症状は、歩行時や立っているときに臀部から下肢にかけての痛みやしびれです。

間欠性跛行といって、歩くと症状が悪化し、休むとやわらぐことが多くの場合にみられます。また、前かがみになる姿勢をとると症状がやわらぐのも特徴的であります。

日常生活で姿勢を正しく保つ事が必要です。
神経の圧迫は腰をまっすぐに伸ばして立つと強くなり、前かがみになるとやわらぎますので、歩く時には杖をついたり、シルバーカーを押して腰を少しかがめるようにしましょう。そうすると楽に歩けます。

腰部脊柱管狭窄症の原因

症状の原因は、いくつかの種類に分かれます。

先天性脊柱管狭窄症は、生まれつき脊柱管が狭いことが原因。

馬尾神経が障害される場合や、神経根が障害される場合、あるいは両方が混合しているばあいなどいくつかのタイプに分けられます。

ほとんどのケースで、原因は脊柱管を取り囲む組織の退行性変性、すなわち老化です。

脊柱管の後方にある黄色靭帯は、老化やホルモンのバランスの崩れが原因でもろくなり、厚みを増します。椎間関節の骨は長い年月、負担がかかることで、変形し、肥厚します。

腰部脊柱管狭窄症の主な症状

腰部脊柱管狭窄症によって体に表れる、具体的な症状をまとめました。

腰背部痛・下肢痛・「しびれ」が主な症状です。腰部脊柱管狭窄症による下肢痛は、腰椎椎間板ヘルニアにおける下肢痛ほどは強くはありません。

間欠性跛行が悪化すると、連続して歩ける距離が徐々に短くなり、安静時の下肢痛や「しびれ」も強くなります。加えて、排尿や排便に障害が認められる場合もあります。腰部脊柱管狭窄症は、60-70歳以降の方に多くみられます。

初期には片方の足のみに症状が現れ、進行に従い両足に症状が広がるという経過をたどります。

腰部脊柱管狭窄症の主な治療方法

腰部脊柱管狭窄症は、決して不治の病というわけでもありません。
適切な治療をおこなうことで、緩和するケースにも期待がもてます。

症状が高度でなく、日常生活での支障があまりない場合はまずは薬物療法で経過をみます。腰部脊柱管狭窄症に対する薬物療法としては狭窄部で圧迫されている神経の血流を改善する目的でプロスタグランディンE1製剤、および末梢神経の状態を改善する目的でビタミンB12製剤を投与します。

症状の程度と薬剤の副作用の有無を評価して薬の内服量を調整します。

数か月間の保存療法で効果を認めない場合や、痛み、しびれが強い場合、下肢の筋力低下や膀胱直腸障害を認める場合は手術が必要です。手術には除圧術、固定術に大きく分かれます。

二つの手術法の、どちらがよいのでしょうか?残念ながら、外科医の間でも、まだ、意見の一致を見てはいません。しかし、私たちは、脳の手術で培った、顕微鏡手術(マイクロサージャリー)の高い技術を用いて、必要最小限の小さい術野で、関節をほとんど温存して十分に神経の圧迫を取る術式を開発し、よい成績をあげています。

  • 1
  • 2
PR