前立腺がんが転移しやすい場所と効果的な転移対策

日本人の死因の中でも存在感の大きいがんですが、前立腺がんは特に注意が必要です。
前立腺がんの転移しやすさと、効果的な対策について詳しくご紹介します。

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前立腺がんとは?

前立腺がんは、数あるがんの中でもイメージしにくい症状かもしれません。
まずは前立腺がんの概要について、知っていきましょう。

前立腺がんは、前立腺肥大症とともに、中高年の男性において注意すべき前立腺の病気のひとつです。

前立腺がんは主に外腺(辺縁領域)に発生します。ほかの臓器のがんとは異なり、ゆっくりと進行するため、早期に発見できれば、ほかのがんに比べて治りやすいがんであるといえます。

前立腺がんの症状

前立腺がんの症状には、発見しにくいという特徴があります。
そのため少しでも以下のような傾向がみられたら、早めに検査すべきでしょう。

前立腺がんは比較的進行速度の緩やかながんであり、初期のステージでは、自覚できる症状が現れることはほとんどないと言われています。

がんが大きくなって尿道が圧迫されると、尿が出にくい、尿の回数が多い、排尿後に尿が残った感じがする、夜間の尿の回数が多いなどの症状が現れます。ただしこれらは前立腺肥大症でも起こるものであり、がん特有の症状とはいえません。

前立腺がんの転移の仕方のタイプ

前立腺がんの転移には、いくつかのタイプがあります。

近くのリンパ節や骨に転移することが多いですが、肺、肝臓などに転移することもあります。

■生存期間の比較的長い転移

ほぼ73%に近い大多数の患者で骨転移が認められ、全生存期間中央値は21カ月強であった。リンパ節転移のみの男性は、6.4%と最も少数のグループであったが、生存期間中央値は最も長く、約32カ月であった。

■生存期間の比較的短い転移

肝転移が認められた男性は患者の8.6%を占め、生存期間中央値は最も短く、ほぼ14カ月であった。肺転移が認められた男性は研究対象集団の9.1%を占め、生存期間中央値は19カ月であった。

前立腺がんの治療法

転移した場合危険な状態に陥ることもある前立腺がんですが、フェーズによっては効果的な治療も可能となります。

監視療法

がんの悪性度、PSA値が低く、直腸診や生検の結果からもがんのひろがりが小さく、すぐに体への悪影響をきたさないと判断された場合に経過観察を行います。前立腺がんは他のがんと比べ進行がゆっくりしているので治療による体への負担を避けるための選択肢の一つです。

放射線療法

放射線療法は一般的に体への負担が少ない療法です。種類としては大きく分けて二通りあります。1つは体の外から放射線をあてる外照射療法と呼ばれる治療法です。もう1つは体の中に放射線源を入れ、中から放射線をあてる小線源療法です。

手術療法

根治的治療のひとつで、原則として早期限局癌が対象となります。
手術は全身麻酔下に行われ、前立腺と精嚢をあわせて摘除します。

前立腺がんの転移に効果的な対策

監視療法以外においては、体への負担が小さくありません。
そのため、患者個人でも転移対策の心がけをしておくことが大切です。

■食事を見直す

前立腺がんは、欧米に多く日本では比較的発症頻度の少ないがんであることが分かっています。その背景には、食習慣の違いが関係していると考えられます。乳製品や肉類を好む欧米型の食事が、前立腺がんのリスクを高めている可能性があるのです。

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