前立腺がんの転移を防ぐための効果的な対策とは?

前立腺がんは、がんの中でも転移しやすいといわれています。
転移を防ぐための効果的な方法には、どういったものがあるのでしょうか。

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前立腺がんが厄介な所

前立腺は、がんが起こりやすい部位の中でも少しマイナーかもしれません。
ですが、前立腺がんにはやっかいな特徴が伴います。
有名でないとはいえ、要注意です。

進行が比較的ゆっくりで、初期には無症状のことが多いのが特徴です。

がんが尿道や膀胱に広がると、排尿時の痛みや尿もれ、肉眼でわかる血尿が認められ、さらに大きくなると尿が出なくなります(尿閉)。前立腺の上部にある精嚢腺(せいのうせん)に広がると、精液が赤くなることがあります。

さらにがんが進行すると、リンパ節や骨(骨盤や脊椎)に転移します。リンパ節に転移すると下肢のむくみ、骨に転移すると痛みや下半身麻痺を起こすことがあります。

初期症状に気づきにくい、転移の危険性が高いといった特徴は、重症化の要因ともなりかねません。
健康なうちから、正しい対策をおこなっておくべきです。

前立腺がんの転移する確率を高くする食事

前立腺がんの転移は、食事の選び方によって起こりやすくなるといわれています。
転移を予防するなら。以下のような食事は、できるだけ避ける方がよいでしょう。

肉類や乳製品を使用した欧米型の食事は、前立腺がんのリスクを高める可能性があるそう。

乳製品の摂取量が多いグループでは前立腺がんになる危険性が高いと、国立がん研究センターが報告しています。

前立腺がんは、食事などによる予防だけでなく、検診で早期発見し、適切な治療方法を選ぶことが重要です。

前立腺がんの転移リスクを下げる効果的な対策

特に効果的な対策としては、やはり通院の上医師の指導に従う方法でしょう。
ですが、日ごろからできるケアもまた、転移を予防するなら、実践する価値は大いにあるでしょう。

内分泌療法や化学療法でできるだけがんの増殖を抑え、生活の質(QOL)を維持しながら延命を図るのが一般的な治療方法です。

骨転移には有効な薬剤があります。また、痛みの緩和には鎮痛薬、ステロイドなどの薬物が用いられるほか、放射線による緩和治療も有効です。

■食事による対策

一方で、前立腺がんのリスクを下げる可能性のある食品もあります。日本人が親しんできた、大豆です。前述の大規模追跡調査では、豆腐、納豆、油揚げなどの大豆製品を多く食べることで、前立腺内にとどまる限局がんのリスクを下げるという結果になりました。

緑茶に多く含まれるカテキンが、がん細胞の増殖を抑えると考えられています。また、カテキンは、前立腺がんの危険因子の一つとされる男性ホルモンのテストステロンを下げたり、アンドロゲンの働きを抑制することで前立腺がんのリスクを下げることが予想されています。

抗酸化酵素が活発になるように緑黄色野菜を取りましょう。特にトマトのリコピンは良いといわれています。

■適度な運動を取り入れる

がんといえば重病に違いない。運動なんかしていいのだろうか? もちろん症状や進行度にもよるが、「運動できる人はした方がいい」というのが最近の定説になっている。

2750人の前立腺がん患者を追跡調査した米国ハーバード大学の研究では、そのうち117人にがんの再発・転移、死亡が見られた。「週3時間未満のウォーキング」しかしていない人たちと比べると、「週3時間以上のウォーキング」をしている人たちのがん再発・転移、死亡のリスクは57%下がっていた(*2)。

■周囲に相談して心のケアを

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