進行が比較的ゆっくりで、初期には無症状のことが多いのが特徴です。
前立腺がんの転移を防ぐための効果的な対策とは?
前立腺がんは、がんの中でも転移しやすいといわれています。
転移を防ぐための効果的な方法には、どういったものがあるのでしょうか。
がんが尿道や膀胱に広がると、排尿時の痛みや尿もれ、肉眼でわかる血尿が認められ、さらに大きくなると尿が出なくなります(尿閉)。前立腺の上部にある精嚢腺(せいのうせん)に広がると、精液が赤くなることがあります。
さらにがんが進行すると、リンパ節や骨(骨盤や脊椎)に転移します。リンパ節に転移すると下肢のむくみ、骨に転移すると痛みや下半身麻痺を起こすことがあります。
一方で、前立腺がんのリスクを下げる可能性のある食品もあります。日本人が親しんできた、大豆です。前述の大規模追跡調査では、豆腐、納豆、油揚げなどの大豆製品を多く食べることで、前立腺内にとどまる限局がんのリスクを下げるという結果になりました。
緑茶に多く含まれるカテキンが、がん細胞の増殖を抑えると考えられています。また、カテキンは、前立腺がんの危険因子の一つとされる男性ホルモンのテストステロンを下げたり、アンドロゲンの働きを抑制することで前立腺がんのリスクを下げることが予想されています。
がんといえば重病に違いない。運動なんかしていいのだろうか? もちろん症状や進行度にもよるが、「運動できる人はした方がいい」というのが最近の定説になっている。
2750人の前立腺がん患者を追跡調査した米国ハーバード大学の研究では、そのうち117人にがんの再発・転移、死亡が見られた。「週3時間未満のウォーキング」しかしていない人たちと比べると、「週3時間以上のウォーキング」をしている人たちのがん再発・転移、死亡のリスクは57%下がっていた(*2)。
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