屈曲ペニスになったら病院へ行く理由とペロニー病の治療

屈曲ペニスは病気?今回は、屈曲ペニスの対処法や屈曲ペニスと関係性の強いペロニー病についてまとめました。

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屈曲ペニスの症状が現れた時の対処法

・専門医に相談する

ペニスの湾曲を自覚したら、なるべく早めに専門医の診療を受けることがおすすめです。

しっかりとペニスの湾曲を改善したい場合は、泌尿器科や男性専門のクリニックでも矯正の治療を施してくれるところがありますので、そちらの方が安全で確実です。

・ペニス伸張器具を使用する

「メイルエッジ」は、上記のようなリスクを伴う事なく、ペニスの湾曲症状の緩和・改善が期待できると言われています。
ただし、使用に伴う痛みや効果に個人差があるのでリスクはゼロではないということを覚えておきましょう。

屈曲ペニスの原因ともなるペロニー病とは?

歪み方が酷くて勃起するだけで痛いとか、はなから挿入が不可能な場合は、ペイロニー病(陰茎硬化症)の可能性が高いです。

・ペロニー病(ペイロニー病)とは

ペロニー病とは男性器にできたしこりが原因で、陰茎が湾曲したり、勃起障害になったりする病気です。

・ペロニー病と陰茎がんの関係性

ペロニー病とがんの間には共通の遺伝リスクがあると考えたパストゥシャック博士はさらに知見を深めるため、ペロニー病を発症している親子の遺伝子解析を実施。

すると、泌尿器周辺のがんリスクを高める遺伝子群が確認され、さらにこの遺伝子群が胃がんリスクにも関与していることが判明したという。

「ペロニー病とがんの発症の間には共通の因子がある可能性が高い。例えばペロニー病患者を診察・治療したあとも追跡を行いがん発症に備えたケア体制を用意する必要もあるかもしれない」

・ペロニー病のがん発生率

ペロニー病にかかった男性は、ペニスの問題がない男性に比べて、癌を発症する可能性が高いという数値がでたとのこと。胃癌の場合は43%、メラノーマ(悪性黒色腫)では19%、睾丸の癌では39%と、それぞれ数値が高くなっていることを発表しています。

・ペロニー病の発生率

年齢別発生頻度は、30歳代1.5%、40歳代3.0%、50歳代3.0%、60歳代4.0%、70歳以上6.5%と中高年になるほど頻度の高い病気です。
症状としては、陰茎弯曲84%、勃起時の痛み46%、勃起障害40.8%が認められます。

・どうやって見分けるか

発症の時期、しこりや痛みの有無、勃起硬度と勃起時陰茎弯曲の程度、性交障害の有無などを問診します。

勃起時のポラロイド写真や携帯電話やデジタルカメラの写真を持参いただけると診断がつきやすいです。来院いただいたら診察でしこり部位を確認し、しこりの大きさを計測します。超音波検査やMRIでしこりの厚さや大きさを観察でき、しばしば石灰化が確認できます。

ペロニー病の効果的な治療方法

・保存治療について

ペロニー病は発症して半年から一年間程度は活動期であり、プラークが増大し陰茎の曲がりが進行する時期でもあります。この期間中は抗炎症反応があるトラニラストを内服して頂いており、一定の効果を確認しています。患者さんによっては、この薬物治療中に硬結が縮小、経過が良いと消失することもあります。

コラゲナーゼがぺイロニー病に対する注射治療としてFDAから認可されました。アメリカでの無作為ランダム化比較試験(RCT)でコラゲナーゼがプラセボと比較して、有意な屈曲と痛み等の改善を示しました。この結果ぺイロニー病の保存的治療として強力なエビデンスが出たといえます[2]。残念ながら日本ではまだ使用できません。

使用薬剤には、ビタミンE、経口PG E1製剤、トラニラスト(ケロイドや肥厚性瘢痕の治療薬)、コルヒチン、ペントキシフィリン(日本にはない)の内服、ステロイド・ベラパミルのしこり部への局所注射などがありますが、われわれはビタミンEとトラニラストの内服で経過観察し、痛みの強いときのみステロイドの局所注射をしています。

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