建築士のおもな仕事は、法律にもとづいて、さまざまな建築物の設計や工事の監理をすることです。住宅、マンション、ビルなど、いろいろな建物の設計をしながら、その設計をもとに建築現場で指揮・監督などの業務を行います。
注目を集めている建築業界のやりがいとは?あると有利な資格
今回は、建築業界のお仕事の魅力や大変な点をまとめてみました。建築業界に参入するうえで、あると有利な資格もあわせて紹介していきます。
また、お客様から「こんな建物を造ってほしい!」という依頼を受け、具体的にどんな建物にしたいのか相談し合ったり、予算に合った見積りをつくったりすることも建築士の仕事の1つです。「自分の住む家を、自分で建てたい」という夢がある方は、将来、建築士になればその夢を叶えることが出来ますよ!
建築のイメージが固まったら、いよいよ実際の工事に入ります。工事自体を担うのは大工や左官など別の職業の人たちになりますが、設計図通りに進んでいるのかを監督するのは建築士の役割です。
個人の建築事務所では上記の流れを全て一人で行うこともありますが、大手の建築事務所では「構造物の土台を作る設計(構造設計)」「空調や電気設備の設計(設備設計)」「全体のデザインの設計(意匠設計)」というように、設計する分野ごとに担当を決めて作業をしていることもあります。
設計できる建築物の制限がないので、木造の小さい戸建て家屋からコンクリート構造の大型商業施設など、全ての建築物を取り扱えるのが特徴です。その分、受験資格として二級建築士としての実務経験が求められるなど、条件面でも難易度が上がる資格でもあります。
商業施設や病院などの業務に関わる建物の設計は一級建築士でないと設計できませんが、個人住宅程度の規模の木造・鉄筋・鉄骨の設計・工事監理を行うことができます。
インテリアコーディネーターは、住む人にとって快適な住空間を作るために適切な提案・助言を行なうプロフェッショナルです。インテリア(家具、ファブリックス、照明器具、住宅設備等)に関する幅広い商品知識を持ち、インテリア計画や商品選択のアドバイスなどを行ないます。
多くの人が協力し合って、お客様の財産となる建築物を完成させるという達成感や充実感、さらに、そこに住むお客様の喜びの声をいただくことも、やりがいにつながります。
建物は一度建てられると、そこから数十年は残り続けます。つまり建物の設計は、街をつくることです。将来経験を積んで、自分が生まれ育った街で独立起業することもできます。地元や地域の街づくりに貢献することも、やりがいを感じる瞬間です。
建築士の多くは、「デザイン」にこだわりを持っています。常に新しいデザイン、誰も見たことのない建築を設計したいと考えています。特に商店建築※は、お客さんを呼び込むためにデザイン性の優れた建築を求める傾向にあります。
理想のマイホームを考える作業は楽しいものの、建築士が最も苦労する業務は、締め切り直前での追い込みです。
決められた期日まで要望に対応させた図面の設計を完成させる必要があり、良いアイデアを練るため徹夜を覚悟することさえ存在しています。
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