システム建築のメリットやデメリット

現在、多くの建物建設に導入されているのが、「システム建築」です。ここでは、システム建設とはなんなのか、そしてシステム建設のメリットとデメリットについてご紹介します。

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システム建築について

システム建築とは、建物を構成する部材の形状・⼨法・接合⽅法を標準化し、
計画・設計・製作・施⼯の全てのプロセスをシステム化した建築⽅法です。
そのため、短工期・低コストで⾼品質の建物を建てることができます。

建物を建設するにあたって、様々な部材が必要になります。この部材を標準化しているのが、システム建築の大きな特色です。部材の寸法や形状、配置などのルールをあらかじめ決めています。

現在のシステム建築では設計の自由度は高く、工場や倉庫の産業施設から、教育施設、保育園や老人ホームといった福祉施設まで対応しています。

現在建築業界は、さまざまな問題を抱えています。

●建設職人の減少 ●熟練工の高齢化
●材料納入の納期 ●建設技術者の不足
●後継者不足

システム建築を導入することで、これらの問題を解決することに繋がります。

■システム建築の流れ

①初期訪問
依頼した業者に問い合わせをしたら、まずは建設予定地や建物の用途、見積もり範囲などを話し合います。
その後実際に現地を訪れ、搬入路・水道・排水・電気などのチェックをします。

敷地境界のわかる資料を基に計画を進めます。
システム建築の採用を前提に、意匠・構造の最適計画を構築します。

初期計画ができたら、見積もりを作成します。金額などを調整し、最終見積もりを出します。業者や内容によって調整期間は異なりますが、およそ2週間~4週間ほどかかります。

③提案内容の承諾

概算見積書及び計画書に基づき実施設計に向けた打ち合わせを開始します。

基本設計から実施設計、そして確認申請書交付まで、およそ5か月ほどかかります。

④工事着工、引き渡し
業者や建築する建物によって異なりますが、平均5か月~8か月で建築が完了します。

システム建築のメリット

部材がある程度システム化されているので、短工期、低コストでの建築が可能になります。場合によっては100日程度工期を短縮できるというケースもあります。工期が短くなればその分人件費なども抑えることができ、よりコストの削減に役立ってくれます。設計と生産を合理化しているため、高品質で規格に合った建築を進めていくことができるのです。

システム建築による工期は、業者によって異なりますが、工事着工から引き渡しまで、短くて3、4か月で建築が可能です。従来の工法に比べると、工期を半分ほどに短縮できるのです。

システム建設の最大のメリットともいえる短工期、低コストですが、これは使われる部材が工場で大量生産されていることが関係しています。

工場で製造された部材の組み合わせで建物をつくるシステム建築では、発注後に個別のパーツをつくる従来型の工法と比べてかなりの工期削減ができます。

工場内で作られた一種類の外壁や柱といったパーツはさまざまな建築物に使用できるため、その結果として製造現場においても無駄なコストがかからないという利点が生まれるのです。

さらにシステム建築では、接合部分を従来より強化することが可能になります。そのため、建物自体の寿命も長くなり、耐震性にも優れているのです。

一定の規格はあるものの、CADによるパーツ設計が可能なため、ニーズや環境に応じた倉庫・工場を建てられる柔軟性も備えています。

システム建築のデメリット

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