介護の仕事は大変?介護業界が持つ悩みとは?

現代日本において、介護需要は高まる一方です。
ですが、だからといって働きが集まるわけでもありません。
介護業界だからこその悩みや大変さをしっかり理解した上で、挑戦することが大切です。

FC2USER577663JIL さん

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介護の仕事について

介護と一口にいっても、職種は幅広いです。
主には、どのような仕事があるのでしょう。

■介護福祉士

法律では、「介護福祉士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもって、身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うこと」と定義しています。
直接介護を行う介護職の、最上位の資格です。

さらには、福祉サービスが総合的かつ適切に提供されるように、福祉サービス関係者などと連携することも重要とされます。つまり、自らの知識や技術をもとに、利用者を取り巻く環境を整備していく力を求められるわけです。

また、病院でも在宅医療でも、医師や薬剤師、栄養士など専門家でチームを組んで治療を行う「チーム医療」が進んできています。看護師はその中でも、患者と最も接点がある医療従事者として、重要な役割を担ってきています。

看護師は、「保健師助産師看護師法」によって定められた資格で、厚生労働省がその国家試験を施行しています。

この資格のある者に、患者の療養上の世話や診療の補助を行うことが定められています。具体的には、血圧、体温、脈などの測定、注射、点滴、採血などの治療の補助、食事やお風呂、ベッドメーキングなどの身のまわりの世話などを行います。

■施設や病院の介護職

高齢者福祉施設や障害者福祉施設などの社会福祉施設、老人保健施設や療養型病床など病院や医療施設で働く介護職は、高齢者や障害者の日常生活の自立を支援するサービス提供の中心を担う職種です。食事や入浴、排泄、衣服の着脱や移動など、利用者の生活全般にわたって必要な援助を行います。

■訪問介護員

訪問介護員は、在宅の高齢者や障害者宅を訪問して、介護サービスや生活援助サービスを提供する職種です。介護サービスとは食事や入浴、排泄、衣服の着脱や移動などの支援です。生活援助サービスとは、調理、洗濯、掃除、買物などの援助や代行です。利用者本人や家族への精神的ケアを行うほか、家族に介護の技術的な指導を行うことも大切な仕事となっています。

介護職の悩み

介護業界の需要が高い現代の日本。
ですが、だからといって安定した働きやすい仕事というわけでもありません。
介護職ならではの、悩みの部分も伴うためです。

厚生労働省が発表している「介護労働の現状」の悩み・不安・不満等によれば、介護現場で働く45%が人手不足を実感しているそうです。

大人一人を介護するにはかなりの体力と気力が必要です。大きな施設における介護業務では、介護しやすいように環境が整備されていることもあり、介護機器の導入で職員の身体的負担は少し緩和されることもありますが、自宅内において家族が要介護者の生活全般を介助しようと思うと相当なパワーが必要です。

また、施設職員の場合は一部利用者からの暴言や暴力、マンパワー不足によるスケジュール、個人スキルを上回る業務責任、職員間の人間関係不和等により疲れてしまう事も少なくありません。

介護業界でキャリアアップを目指すなら?

大変な仕事とはいえ、キャリアアップという目標があれば、意欲的に続けられます。
介護職でキャリアアップをするためには、どうすれば良いのでしょう。

訪問介護事業者であれば、3年以上ホームヘルパーを勤めて、まずはサービス提供責任者(通称:サ責)を目指してみましょう。 サービス提供責任者は、介護保険制度上の職名で、ホームヘルパーの指導、スケジュール管理、現場でのトラブルの処理などの業務に携わる、ヘルパーとりまとめの責任者という存在です。

生活相談員とは入所から生活まで相談援助・指導業務を行う専任の職員です。介護スタッフや看護師、ご家族やケアマネージャーと連携をとりながら仲介役として立ち回ることが多いです。いち介護スタッフとして働いて、それぞれの職種の動きがよくわかってきたところで、生活相談員を目指すとおもしろいかもしれません。

介護の知識や技術を活かせる場は、介護の現場だけではありません。今や、医療やリハビリの分野でも介護のノウハウは求められています。介護職から看護師になったり、『作業療法士』や『理学療法士』の資格を取得し、リハビリ施設で活躍している人もいます。

介護職のやりがいについて

介護といえば、安定のため、給料のため、人のためというイメージが強いかもしれません。
ですが同時に、人のためになるからこそ、やりがいある仕事でもあります。

人生の大先輩の心のおおらかさ、優しさに触れられる
介護の仕事をしたことのない方には、「高齢者とずっと過ごすなんてつまらない」と、介護職を敬遠する方もいるかもしれません。

しかし、高齢者と過ごす時間は、想像以上に尊いものです。高齢者は、時間に追われてイライラとげとげしている若い世代とはまったく別の、心の余裕や、人に対する許しがある方が多いのです。

訪問介護なのか老人ホームなのか、ホームヘルパーなのかケアマネージャーなのか、など職種や職場によっても多少異なりますが、全般的に女性が中心。
つまり、女性であることが、キャリアアップやステップアップの直接の障害になることはありません。キャリアアップを目指したい女性には、とても働きやすいと職場といえるでしょう。

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