実際の保育士のお給料と問題点

保育士が足りないと言われていますが、保育士不足の原因には給料や仕事をする上での問題点が関わっているのでしょう。
そこで今回は保育士が抱える給料や現場での問題と、改善する方法についてまとめてみました。

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保育士の給料はどれくらい

保育士の大まかな年収は300〜340万円。月収は21万円ほど、賞与が出た場合は60万円くらいと推測されています

世間では仕事量に比べて安いと言われる保育士の給料ですが本当に安いのでしょうか。
独身で実家暮らしをしていて、周囲の友達と給料の比較をすることがなければそう感じない人もいるかもしれません。

■世間の給料と比較してみよう

厚生労働省の資料によれば、保育士の平均年齢は35歳となっています。

私自身、色々な保育園を見てきましたが、20代後半~40代の保育士が一番多いかと感じました。

保育士の平均年齢が35歳ということなので、30代女性正社員の場合の給料と比較すると分かりやすいでしょう。

2017年の30代の全体の平均年収は455万円、女性は386万円となりました。年収分布においては、年収が300万円~400万円未満が26.2%、400万円~500万円未満24.6%、そして500万円~600円未満が16.1%になってくるなど、徐々に開きが出ているようです。

平均年収で比較すると世間の30代女性正社員の人よりは年収が少なく見えます。
約50万円保育士の女性の方が少ないことになり、単純に1か月に換算すると4万円ほどつかえるお金が少ないことになります。

保育士ってどんな仕事

保育士の役割とは、子どもたちの生活全般のお世話をしながら、心身の発達を促し、社会性を養うこと。そして、食事や睡眠、排せつ、清潔さ、衣類の着脱などの基本的な生活習慣を身につけさせることです。

子供が好きと言うと保育士を勧められることが多いように、子供の相手をすることの多い仕事です。
子供の成長を感じること、笑顔を見られることなどにやりがいを感じる人は多いでしょう。

保育士が退職理由で多いもの

■職場の人間関係

「上司・同僚との人間関係上の問題」で63.9%、次いで「業務量や残業の多さ」が19.8%、「園長・施設長に対する不満」が16.7%。園長や施設長との関係性も含めると、実に80%もの方が、職場内の人間関係が原因となり、不満を持っていることがわかります。

女性の多い職場にありがちな陰口や派閥などに悩まされる保育士も少なくありません。
そのため子供が好きで成長を見守りたいとは思っても耐え切れない保育士も出てきています。

■仕事量の多さ

時期によって、閉園後にお遊戯会などのイベントの準備や保育園だよりを作ったりすることがあります。その分、残業が発生することもあります。休日は基本的に土日祝日で週休2日制を導入している園は多いですが、土曜日や日曜日に保育を行う園もあります。その場合は、平日休みになることもあります。

担任をしているクラスのおたよりをその保育士が発行しなくてはならない保育園も多数。
そのため子供のいる時間には作業ができず、閉園後や自宅へ持ち帰って仕事をすることも増えています。

■保護者との関係

保護者から理不尽と思えるクレームを受けたり、クラス運営や生活の仕方などに無理な要求をされると、精神的にもだんだん追い詰められてしまうでしょう。

集団で子供を見ている保育士にとって、一部の子供だけ特別扱いをすることはできません。
サービス業でもないのに勘違いをした要求をする保護者がいると、大きな負担になってしまいます。

残業代がしっかりと出る会社に転職しよう

保育士の求人は、一般的な求人サイトでも情報が得られます。慢性的な人手不足もあり、求人数は多い傾向です。民間の保育施設では、女性保育士が出産後に復職しやすいよう、子どもを預けやすい環境を整えるなど、働きやすさをアピールする求人もあります。

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