風評とは、世間であれこれ取りざたすること、及びその内容を意味します。
噂も風評の類語ですが、風評被害は噂の中でも特に「根拠のない噂のために受ける被害」について言います。
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企業の評判維持対策を考えるとき、必ず「ネット風評被害」について知っておく必要があります。ネット風評被害とは、インターネット上で行われる誹謗中傷問題です。インターネット上では、非常に風評被害が多く発生するのです。
今では、不特定多数の世界中の一般人がSNSなどを使って情報を発信することができる時代になりました。
SNSをリア充アピールに使われる分には害がありませんが、情報元のしっかりしていない噂レベルのものを、あたかも真実であるかのように素人が発信できる時代は、風評被害を生み出しやすい環境であると言えます。
不特定多数の人が無記名であれこれとインターネットに書くことができるので、いつ誰が風評被害のターゲットになるかわかりません。
情報発信しやすい時代になったので、ある日突然自分も風評被害の当事者になる可能性もあります。
取引先からの信頼も低下し、取引が打ち切られたり、新規取引先の獲得も難しくなります。そうなれば融資などのいわゆる信用取引も断られるなど、深刻な経営危機を招くことにもなり得るということです。
近年大きく成長を続けてきたベンチャー企業の例です。この会社では、元社員が就職口コミサイトにおいて、会社の待遇についての不満や会社で受けた仕打ちについて、虚偽と真実をない交ぜにして投稿しました。その内容が、検索順位の上位に表示されてしまったため、多くの人がその投稿を見て内定を辞退してしまいました。
会社は、その年も多くの人を採用して、さらに成長を遂げたいと考えていたのに、不当な投稿によってほとんど新しい人材を採用することができませんでした。
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