鉄骨住宅の特徴やメリットデメリット紹介

住宅構造の際に選択されることが多い鉄骨住宅の特徴や、メリットデメリットを一挙紹介します。

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鉄骨住宅の特徴

鉄骨住宅はどのような作りになっているのか、鉄骨住宅の基礎知識をご紹介します。

鉄骨を使った構造

構造体に鉄骨を使っているため、木造住宅よりも剛健な構造になっているため、耐震性に優れた住宅であるのが最大の特徴です。耐久性も防錆処理をすることで劣化しにくく、白アリ問題もほぼ起きません。

鉄骨住宅はその名の通り鉄骨を使った構造が特徴の住宅で、耐久性や耐火性に優れていることを始め、シロアリ問題も起きにくいのが特徴です。

二種類の鉄骨住宅がある

鉄骨住宅は軽量鉄骨と重量鉄骨の2つに分けられます。
•ビルや工業施設などで使われるのが「重量鉄骨」
・・・鋼材の厚みが6mm以上のもの
•一般住宅で良く使われるのが「軽量鉄骨」
・・・鋼材の厚みが6mm未満のもの

鉄骨住宅には軽量鉄骨と重量鉄骨の2つがあり、軽量鉄骨は一般住宅に、重量鉄骨はビルなどの建築物に使われることが多いでしょう。

鉄筋コンクリートとは別

鉄筋とコンクリートのそれぞれの特長を組み合わせることで、
強さとしなやかさを併せ持つことが最大の特長です。

コンクリートは火災などの燃焼から鉄筋を守り、
また、外気や雨水から鉄筋を守り、錆びるのを防ぎます。

勘違いをされやすいのですが、鉄骨住宅と鉄筋コンクリート住宅は全く別の構造になります。
鉄筋コンクリート住宅の場合は鉄骨とコンクリートが合わせて使われており、鉄骨住宅は鉄骨のみです。

鉄骨住宅のデメリット

鉄骨住宅ならではのデメリットについてご説明します。

熱を伝えやすい

断熱性は、鉄骨住宅を建てる際に注意しておかなければならないことの一つです。

木造住宅であれば、実際に建物が出来上がった後でも、柱の間部分、壁の中部分に断熱材を入れることで、一定のレベルの断熱性を持たせることができますが、鉄骨住宅の場合はそう簡単にはいきません。

断熱材の効果がないことも

壁部分であれば、外壁と内壁に存在している鉄骨を断熱材で包み込みます。熱が移動するのを止める、という方法が一般的で、ハウスメーカーごとにさまざまな断熱材が開発されています。

しかし、断熱材がズレてしまうと十分な効果を得ることができません。

火災で倒壊する可能性もある

鉄骨の方が火に強いと思われがちですが、実際に鉄は700度を超えると曲がる言われています(戸建の火事は1200度に達します)。

逆に木材は表面が燃えますが、木の中は炭化しますので燃えきらない特徴があります。
つまり倒壊確率から言ったら軽量鉄骨が不利になると言えます。

木造に比べると鉄骨の方が倒壊の心配がなさそうですが、軽量鉄骨の場合は非常に熱に弱いため、木造に比べて倒壊の可能性がグンとアップします。

鉄骨住宅の魅力

自由にレイアウトしやすい

なるべく壁や柱を減らして、大空間のLDKが欲しい、という場合は鉄骨住宅の方が向いています。
また、LDK南側に天井まである大きな窓をいくつも並べたい、という希望も同様です。
これが鉄骨メーカーの最大のメリットと言えます。

木造と比べると、柱の本数や壁の位置などを自由に設定出来る部分もありますので、レイアウトが固定しにくいのが特徴です。

鉄骨住宅の工期は、およそ4ヶ月前後と言われます。あらかじめ工場で大枠を作り上げるユニット工法に限っては、さらに工期が短縮されます。

木造住宅と違い、鉄骨造は工場で構造部材を加工するため、現場ではそれらを組み上げる作業が主です。そのため施工精度が高く、均一な建物に仕上がるのは大きなメリットと言えます。

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