大腸がんの進行度は0~Ⅳ(IV)の5段階の「ステージ(病期)」に分類されます。
粘膜の表面に発生したがんは、5層に分かれた腸の壁の奥深くに徐々に食い込んでいきます。
粘膜内、または粘膜下層に留まっているものを早期がん、固有筋層より深いところまで達しているものを進行がんと呼びます。ステージⅣ(IV)は他の臓器への転移や腹膜播種がある状態です
がん診断されても諦めずに!まずは大腸がんについて知ろう
がんと診断されてしまうと絶望的な気持ちになります。
しかし、大腸がんについて知識を蓄えることで見えてくるものもあります。
今回は大腸がんのステージについてまとめました。
大腸がんは、他の主要ながんと比べて比較的治りやすいがんです。5年生存率では、早期ならば9割以上です。がんの治りやすさは、発見のしやすさやがんの〝性格〟の違いが影響します。大腸がんは効果の証明された検診があり、かつ比較的性格が良いがんであると言えます。
ステージⅡ(II)、Ⅲ(III)では、がんの部分を含む腸管と、転移の可能性のある範囲のリンパ節を切除します。リンパ節転移があった場合には、手術後に半年間の補助化学療法(アジュバント療法:追加の抗がん薬治療)を行うのが国際的な標準治療です。
引用文:"肛門から内視鏡を入れて、大腸の内側からがんを切除することを内視鏡治療といいます。主にステージ0からステージ1のがん治療に用いられる治療です。
抗がん剤はがん細胞だけでなく、正常な細胞にも影響を及ぼします。特に、髪の毛、口や消化管などの粘膜、赤血球や白血球などの血球を作る骨髄など細胞分裂が盛んな細胞ほど影響を受けます。そのため、脱毛や口内炎、腹痛、下痢が起こったり、白血球や血小板の数が減少したりすることがあります。
大腸がんの抗がん剤治療では、さまざまな抗がん剤が用いられます。また、いくつかの抗がん剤を組み合わせて使用することもあります。また最近、分子標的薬といわれる新しいタイプの抗がん剤が使用可能となりました。
大腸癌の転移は、圧倒的に肝臓が多いとされています。次に多いのは肺です。大腸から転移した癌は比較的おとなしく、早期の切除ができれば長期生存の可能性が比較的高いと言われています。
大腸から肝臓へ流れ込む門脈という血管を通じて、肝臓への転移が起きます。大腸癌の転移の多くは、肝臓にまず転移し、そののちにほかの臓器に転移するという特徴があります。ですから、肝転移を早期に発見して、積極的に切除ができれば、治癒の可能性が高いとされています。
大腸がんではリンパ節や肝臓や肺への転移が多くみられます。 がんを手術で全部切除できたように見えても、その時点ですでにがん細胞が他の臓器に移動している可能性があり、手術した時点ではみつからなくても、時間がたってから転移として表れることがあります。
- 1
- 2