金銭には精神的な満足を人に与える機能があると考えられており、精神的苦痛を癒すに足りると考えられる金銭による賠償を慰謝料と呼んでいます。
要するに、「精神的苦痛という損害を賠償するものが慰謝料」ということになります。

考慮されるべき事情が無制限であると言っても、おのずと重要なものは限られます。

被害者側の事情
→怪我の部位・程度、入院・通院期間
被害者の受ける感覚的苦痛を客観的にとらえることが適当と考えられるため。

加害者側の事情
→飲酒運転、無免許運転、著しい速度違反など
これらの事情があれば、慰謝料は増額されるため。

問題は「入通院慰謝料」の方です。こちらについては、被害者側の知識が少ないことや、昔からの「保険会社」に対する一般的な（良くない）イメージも手伝い、「保険会社には騙されないぞ！」「きっと、ごまかしているに決まっている」などという、感情を抱く交通事故被害者の方が多く、それが余計に示談をややこしくしてしまっている感が否めません。

任意保険基準は1ヶ月で180,000円と紹介しましたが、弁護士基準では1ヶ月入院したとなれば、520,000円ほどの慰謝料を受け取ることが可能です。

事故にあったら示談の成立前に
早めに弁護士に相談をしましょう。
賠償額を大幅に増額できる
可能性があります。

インターネット上には、弁護士の懲戒を調べるサービスを行っているところもありますので、そういったサイトを利用して、過去の懲戒処分の記録を調べてみるというのも良い方法です。