システム建築とは建物を構成する部材を『標準化』することにより、『建築生産トータル』を『システム化』し、『商品化』した建築です。

工場・倉庫・物流施設・店舗・最終処分場等に適した建築工法で、建設のうえで想定される検討事項・仕様が予め標準化されているので高品質でありながら、短工期・低価格を実現しています。

工場・倉庫の用途や大きさ、地域環境等を踏まえて、最適な屋根・壁・構造を選択することが可能です。これにより、短工期・低コストを実現します。

部材の標準化・生産プロセスのシステム化によって、建築にかかるコストを抑えているシステム建築。システム建築の価格を在来工法と比較すると、コストを25%抑えられます。

全国における工場の建築費を構造別でみてみると、鉄骨鉄筋コンクリート造と鉄筋コンクリート造の場合で、それぞれ83.1（万円/坪）、81.9（万円/坪）と最も高い水準となり、次いで鉄骨造が61.8（万円/坪）の水準でした。一方、木造の場合は、坪単価が37.5（万円/坪）とここで取り上げた4種類の構造において最も低い水準となりました。

11.7m×18m×5m（210.6ｍ2）の価格比較
システム建築…13,556,000円（212,415円/坪）

30～40％の軽量化や2割の納期短縮も可能

一定の規格はあるものの、CADによるパーツ設計が可能なため、ニーズや環境に応じた倉庫・工場を建てられる柔軟性も備えています。また、パーツの生産はコンピューターと直結した生産ラインで可能な限り自動化しながら行うため、熟練工を必要とせず、高品質のパーツを格安で安定生産できるのです。

システム建築では、積雪量、風の強さ、地震発生の可能性など、建設地のさまざまな条件に合わせて適切な構造設計を行えます。単純に長寿命なだけでなく、環境に合わせた耐久性を持たせることが可能です。

住金システム建築では、工場建築の場合、平屋はティオ、平屋もしくは2階建てはトレオでの建築となります。

住金システム建築では、システム建築事業を昭和50年頃より展開しております。これまでの施工棟数は2,400棟以上です。（2016年3月現在）

住金システム建築は、前身の住友金属工業（現：新日鐵住金㈱）時代から40年以上もシステム建築を展開してきており、業界のパイオニアとしての存在感に加え、平屋の工場、倉庫、店舗から中低層の事務所、住居、校舎、福祉施設向けに豊富な商品バリエーション、システム範囲の広さなどを強みに、施主、建設会社、設計事務所とWin-Winの関係を構築しています。

超高層ビルや橋梁で用いる高張力材料を採用することで、最大６０メートルスパンの無柱大空間が確保できる。合理的な構造躯体によって建設費の低コスト化も実現した。

横河ブリッジＨＤの藤井久司社長は日刊建設工業新聞社のインタビューで、システム建築事業について「高品質、低コスト、短納期が施主から支持され受注高は、ここ数年で３００億円ほどまで伸長し、数年後には約５００億円となる見込みだ」と説明。

高度にシステム化されているからといって、どの会社の製品も同じというわけではない。横河システム建築が開発・提供している「yess（Yokogawa Engineered Structure System：イエス）建築」は、同社独自の鋼構造技術を生かしたシステム建築の信頼のブランドだ。

快適な企業環境づくりに貢献しているメタルビル建築は、屋根システム・壁システム・構造システムの3つのトータルシステムによって、さまざまなニーズにお応えしています。

多くのメーカーの建設方法を考えましたが、その中で従来からお願いしていたメタルビル建築を再度選びました。外壁材の再塗装までの期間が20年と、メンテナンス面にも優れていることも選択のポイントとなりました。