知っておきたい!前立腺がんの末期症状に対する治療方法

前立腺がんは末期になると、骨や骨盤リンパ節など他の部分に転移する恐れがあります。
しかし、適切な治療をすることで対処も可能になります。

今回は、そんな前立腺がんの末期症状を治療する方法を紹介します。

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初期症状が出にくい前立腺がんってどんな病気?

前立腺がんの特徴について解説します。

前立腺がんとは

前立腺がんは、前立腺肥大症とともに、中高年の男性において注意すべき前立腺の病気のひとつです。
前立腺がんの発生には男性ホルモンが関与しており、加齢によるホルモンバランスの変化が影響しているものと考えられています。

前立腺がんは主に外腺(辺縁領域)に発生します。ほかの臓器のがんとは異なり、ゆっくりと進行するため、早期に発見できれば、ほかのがんに比べて治りやすいがんであるといえます。

初期には自覚症状がほとんどないため、発見が遅れることがあります。
進行すると最終的には骨やほかの臓器にまで転移する可能性があるので、早いうちから発見するに越したことはありません。

がんが進行すると、尿がでにくい、排尿時に痛みを伴う、尿や精液に血が混じる、などの症状がみられることがあります。

さらに進行すると、がんが臀部と腰の骨を中心としたほかの部位にまで転移します。骨に転移した場合には、骨痛があらわれることがあります。

進行すると、排尿時の症状や血尿などがあらわれるようになります。

前立腺がんの場合、ある程度進行してくると、頻尿や残尿感、尿もれなどの排尿障害が見られます。前立腺肥大症でも同様の症状が見られますが、前立腺がんが前立腺肥大症を引き起こしている危険性もあります。
また、がん細胞は体の他の部位に転移することもよくあるものです。

前立腺がんに対する治療法

ここでは前立腺がんの治療方法を、初期・中期・末期の3つの段階に分けて解説していきます。

初期症状でできる治療方法はこちら。

がんの悪性度、PSA値が低く、直腸診や生検の結果からもがんのひろがりが小さく、すぐに体への悪影響をきたさないと判断された場合に経過観察を行います。前立腺がんは他のがんと比べ進行がゆっくりしているので治療による体への負担を避けるための選択肢の一つです。

前立腺と精嚢を摘出し、尿道と膀胱をつなぐ方法です。手術の方法は大きく分けて2つ(開放手術・腹腔鏡手術)あります。下腹部を縦に約15cm切開する開放手術と下腹部に小さな穴を開けて空気を送り込み腹腔内を膨らませ、その中に挿入したカメラで得られる映像を見ながら特殊な道具を使いながら手術を進める腹腔鏡手術があります

中期症状は次の通り。

放射線療法は一般的に体への負担が少ない療法です。種類としては大きく分けて二通りあります。1つは体の外から放射線をあてる外照射療法と呼ばれる治療法です。もう1つは体の中に放射線源を入れ、中から放射線をあてる小線源療法です。

末期症状の場合の治療方法は次の通り。

ホルモン治療

初回ホルモン治療にはLHRHアゴニスト(注射)、手術により両側の睾丸(精巣)を摘除する外科的去勢、抗男性ホルモン(アンチアンドロゲン)剤の内服があります。

これらを併用する場合もあります。全身療法ですから転移のあるステージDが適応となります。局所進行がん(ステージC)には放射線治療と9ヶ月間のホルモン治療による併用治療をしばしば行ないます。

前立腺がんに対する予防方法とは

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