通信制高校とは、基本的に毎日学校に通う必要がなく、郵送やパソコン通信などを活用して単位を取得していく学校です。
通信制高校とは?メリットデメリットを解説
昼に通う高校は全日制、夜に通う高校は定時制といいます。これらとは別に「通信制」という形があります。通信制高校は必要単位を取得することで卒業できる高校で、全日制などに比べると通学回数が少なくていいという特徴があります。今回は通信制高校のメリットデメリットを見ていきます。
通信制では、月に2~10回のスクーリングとレポート提出、試験がありますが、これ以外の時間は生徒の自由です。アルバイトや、趣味を極めるもよし。アスリートや芸能活動を行っている方など、学校に定期的に通うのが難しい人でも高校卒業を取得することが可能です。
病気を持っている人や、月に2~10回のスクーリングも難しいという人でも、普段は自宅学習をし、年に10日ほどの集中スクーリングを受けるだけで大丈夫な学校もあり、自分のペースに合わせて勉強を進めることができます。
全日制高校に通う場合は毎日お弁当を持って行ったり、学食や売店を利用しなければなりませんが、通信制高校の場合は自宅で昼食をとることができます。休憩時間にはテレビを観たり、ゲームをすることもできるでしょう。制服を着る必要もないので、リラックスした服装で学習を進められます。
「自分は早朝の勉強がはかどる」という人は、朝6時から2時間勉強をしてから朝食をとるなど、自分の生活スタイルにしっくり合った学習スタイルを築くことができます。勉強する時間とリフレッシュする時間を上手に配分すれば、一斉授業よりも効果的に学習を進められるでしょう。
留年をしてやり直す場合、前年に取得したほかの単位もすべて無効になり、その学年での学びを一からスタートさせなければいけません。
一方、単位制高校は、卒業までにトータルで74単位以上を取得すればよいという考え方です。 年ごとの区切りがないため、留年自体が存在しません。
在学年数は3年以上と決められていますが、「1年生」「2年生」といった学年に分けられているわけではありません。3年以上かけて全部で74単位を修得すれば卒業できます。
もしなんらかの事情で入学1年目に思うように勉強が進まず10単位しか修得できなくても、2年目以降に勉強をすれば大丈夫です。中には8年や10年もかけて通信制高校を卒業する人がいます。ただ、あまり長くなるとやる気を維持するのが難しくなります。
通信制高校で採用されている単位制は1年間という期間で取得する単位数は決まっていません。高校卒業までに必要な単位を自分のペースで取得していけます。すべての単位を取得した段階で卒業することになります。
通信制高校には「狭域通信制高校」と「広域通信制高校」の2つがあります。
狭域校は、その学校が所在している都道府県に在住、もしくは働いている人のみが入れる学校です(一部、隣接する都道府県から入学が可能な場合もあり)。
一方、 広域校は地域による入学制限がなく、どこに住んでいても入学資格があります。
公立の通信制高校は比較的学費が安く設定されており、以下のような金額から通える学校も存在しています。
入学金 … 500円
授業料 … 年間1~3万円程度
(単位当たり … 300円~)
その他費用 … 年間3万円程度
一方、私立の通信制高校の学費は、公立に比べ割高となっています。
入学金 … 2万円~5万円
授業料 … 年間18万円~
(単位当たり … 6000円~)
その他費用 … 年間3万円程度
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