自分は初心者だから弾いても違いがわからない、又は、そこまでこだわらないという人もいると思いますが、何台か弾き比べていくと、誰でも鍵盤のタッチや音色の違いがわかってくるものです。
失敗しない中古ピアノの選び方ガイド
新品だと高いから中古でピアノを購入したいと考えている方は、購入前の注意点をしっかりと抑えておきましょう。最もオススメのピアノも紹介していますが、何より大切なことは自分の目でしっかりと確認することでしょう。
そして徐々に「あのピアノよりこちらの方がなんとなく弾き心地がいい」というように、漠然と自分の好みがわかります。最終的には楽器自体の良し悪しというよりも、音を出した時に直感的に好きだと思ったものがあなたに合ったピアノといえます。
またショールームに行くことで次のようなメリットがあります。
どんなお店で、どんな人が、どんな風にピアノを扱っているのかを確かめられる。
実物に触れることで、メンテナンスや調律の腕が確かかどうかを確かめられる。
複数のピアノを弾き比べることで、ピアノを見る目・聞く耳が養われる。結果として、本当に良いピアノを入手することに繋がる。
響版
音を響かせる重要な板で、アップライトは背面、グランドは弦の下にある。この板にひびや割れなどのダメージがあると楽器として致命的。必ずチェックを。
外装
ピアノの塗装を美しく仕上げるのは高い技術を必要とします。音には直接関係ありませんが、中古だからといって傷やくすみが許されるものではありません。 正面からだけでなく、斜め横からも見て確認しましょう。
鍵盤
1.88鍵の全て鍵盤を弾いてご確認ください。
2.鍵盤のガタが大きいものはタッチにも影響しますので確認しましょう 。白い鍵盤(白鍵)を指でつまみ左右にスライドさせると分かります。
弦を叩くハンマーがきれいか、弦やピンはさびていないか、バットスプリングコードは交換してあるか、フェルト類に虫食いの跡がないかなど内部を確認しましょう。 新品のものと比べさせてもらうといいでしょう。
品番・調律履歴
国産ピアノには、内部に品番、製造番号が印字されているので念のためチェックを。また、調律履歴カードを見るとこれまでのメンテナンス状況がわかるので、確認しておこう。
YAMAHA
世界最大の楽器メーカーです。年間約13万台のピアノを生産しています。
おすすめは60~70年代に製造された中古品のもの。国内外からも未だに高い評価を得ている名品です。
KAWAI
ヤマハに次いで世界で2番目に大きいピアノメーカーです。その理由は、伝統的な職人技術と現代の最新技術を融合させたピアノと、広範の販売ネットワークを活かすところにあります。
APOLLO
ヤマハ、カワイに次ぐ日本のピアノメーカー3位である東洋ピアノ製造株式会社が製造する、主力ブランドです。アップライトピアノでありながら、グランドピアノに近い音の響きがあります。
Steinway&Sons
アメリカで最も有名な、世界最大級の総合楽器メーカー。
職人の手によって、一台に1年以上かけて丁寧に作り上げられます。
そのピアノは、迫力と力強さ、華やかさ、そして表現の多彩さに定評があるのです。
多くの音楽機関や有名コンサートホールのほとんどで用いられています。
Bechstein
1853年にドイツで創設された、「ピアノのストラディバリウス」とも呼ばれるピアノで有名なブランド。
音の透明感や響の強さが特徴で、リストやドビュッシーが絶賛してきました。
他にも、ビートルズやエルトン・ジョン、フレディ・マーキュリーらが愛してやまないピアノを生み出してきました。
Bosendorfer
オーストリアのウィーンで、市場最古の1828年から手作りのピアノを作っているブランドです。
柔らかい音(ウィンナー・トーン)が特徴で、「ウィーンの宝」とも呼ばれます。
コンサート用のグランドピアノとして、97鍵という8オクターブを備えたインペリアル・グランドがあることでも有名です。
“ねらい目”となる中古ピアノはただひとつ。
60~70年代に作られた、国産のアップライトピアノです。
この時代は、まさに日本におけるピアノ黄金期。
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