外傷や椎骨の弱まりによる椎骨の崩壊のこと。椎骨の弱まりは骨粗鬆症や骨形成不全の患者、原発もしくは転移性骨腫瘍[1]、感染による[2]。健康な人の場合は射出座席のような垂直的な圧力がかかった場合におこる。X線撮影では、くさび形に変形して見える。高齢者におこる圧迫骨折のほとんどが骨粗鬆症に起因しており[3]、胸椎と腰椎の移行部の椎体に生じやすく、くしゃみや腰をひねっただけ[4]、尻もちなどの軽微な外力によって生じる
圧迫骨折治療は評判のいい病院にお願いしよう
圧迫骨折の治療をするには、専門の知識を持った人がオススメです。
今回は圧迫骨折治療で評判の良い病院を集めてみました。
経皮的椎体形成術 - 痛みの低減に効果のある低侵襲の外科治療。変形した椎骨に主にアクリル樹脂(PMMA)を用いた骨セメントを注入する治療法で、除痛効果が特に高いとされる
脊椎圧迫骨折は加齢に伴い骨密度が減少することで骨がもろくなり、尻もちや重い物を持ち上げるといった軽微な外傷で背骨がつぶれる病態です。また、外傷もなく知らないうちに生じることもあります。寝返りのときや起床時に強い腰痛が生じることが特徴的です。
日中は歩行が可能なことが多いため、発症初期には医療機関を受診せず、症状が進行してから受診される患者さんも少なくありません。
骨折した患者さんのなかには、痛みを感じない人が多くいますが、およそ3人に1人は、骨折時に背中や腰に激しい痛みを感じるといわれています。痛みは、安静にしていると治まることもありますが、それだけではつぶれた椎体は元の形には戻りません。
つぶれた椎体をそのままほうっておくと、せぼね全体のバランスが崩れていき、他の椎体にかかる負担が大きくなります。
脊椎圧迫骨折は、寝返りをうつ時や、起き上がる時、体動時等に痛みが出ることが特徴です。安静にしていると痛みが少ないので、従来は“年のせいだから”とあきらめられていたり、見過ごされていることが少なからずありました。
多くの骨折と同様に背骨の骨折も2~3週間もすれば痛みは落ち着いてきます。
また、3か月程度で骨は丈夫に固まりますので、折れた骨が“くっつき”、骨折は治ったことになります。
でも、潰れた骨が元通りの形に戻るわけではありません。
潰れたままの形で固まります。
多くの場合は骨の前側がより潰れますので、骨がつぶれて固まった結果、腰や背中が曲がってしまうのです。
高エネルギー外傷であれば、怪我をするのは背骨のみに限らず、手足の骨折や頭部や腹部臓器の損傷も伴っていることも稀ではありません。
中央部分にも骨折が及ぶと「破裂骨折」といいます。
破裂骨折は骨折の範囲が広いために安定が悪く、ギプスやコルセットのみではなかなか治りにくく、また、椎骨の中央部分には脊髄神経が通っていますので、折れた骨が神経を圧迫するような場合もありますので、手術的治療の適応となることが多い骨折です。
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