骨粗しょう症などで骨がもろくなるとちょっとした外傷でせぼねが押しつぶされるように変形してしまいます。これが圧迫骨折です。
比較的女性の発症率が高い圧迫骨折ってなに?
骨折は骨折でも「圧迫骨折」は女性の発症率が高いとされている骨折です。なぜ圧迫骨折が起こるのかや、圧迫骨折になってしまった際にどのように対処すべきなのかなど、いくつか気になる点を調べてみました。
圧迫骨折は背骨に強い圧力がかかった際におこりますが、骨粗しょう症といわれる骨がもろくなる病気によっておこることが最も多いと言えます。 骨粗しょう症はホルモンバランスが崩れる閉経後の女性に特に多く、他にも年齢や運動・喫煙などの生活習慣に関わりがあります。
骨の強度(密度)が低下している高齢者や女性に多い症状と言われています。特に、骨がもろくなる病気「骨粗鬆症」との関係性は密接で、骨粗鬆症に起因する腰椎圧迫骨折の割合はたいへん高くなっています。
骨折が進行し椎体後壁が破壊されると、骨片が後方(脊柱管方向)に突出し、脊髄や馬尾神経を圧迫するようになります。この状態を「破裂骨折」と呼んでいます。
強い外力により生じた場合は、椎体前方だけで済む場合もありますが、脊椎椎体が後方要素を含め、全体につぶれて不安定になり、脊髄の通り道(脊柱管)に及び、脊髄の麻痺を生じることがあります(脊髄損傷)。
骨がくっついても、脊椎が変形するなどして痛みなどの神経症状をはじめ、様々な後遺症を引き起こす場合があり、この後遺症の方が怖いと言われています。
Balloon Kyphoplasty【バルーン カイフォプラスティ】(略して「BKP」と呼ばれています)は、1990年代にアメリカで開発された、新しい治療法です。
この治療法は、世界で100万件以上の脊椎圧迫骨折に対して行われています。日本でも治験を行い、その安全性と有効性が確認され、2010年2月に厚生労働省の承認を得、2011年1月より公的保険が適用されるようになりました。
圧迫骨折の治療では安静と痛みのコントロールが基本です。できるだけ安静を保ち、圧迫骨折の部分をコルセットやギプスで固定します。
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