人間ドックは、日本独自の発想で予防医学の観点から自覚症状の有無に関係なく定期的に病院・診療所に赴き、身体各部位の精密検査を受けて、普段気がつきにくい疾患や臓器の異常や健康度などをチェックする健康診断の一種。「ドック」は船渠を意味する英語dockに由来するため、「人間ドッグ」は誤表記である。
おすすめの人間ドックってどんな場所?
大人になったらだれもが通る道、人間ドック。そんな人間ドックでもおすすめの人間ドックとそうでない人間ドックがあるのです。今回はおすすめできる人間ドック情報についてまとめてみました。
人間ドックは検査項目数が多い
人間ドックも健康診断も現在の健康状態を把握し、健康異常がある場合に具体的に体の具合が悪くなって気づくよりも早く発見するために行いますが、検査する項目数が違います。健康診断では10-15項目ですが、人間ドックでは50以上、プランによっては100項目の検査を行います。例えば、健康診断では、胃がん、乳がんや前立腺がんなどのがんの検診が含まれていません。
人間ドックの受診に法的な義務はない
企業は従業員に対して健康診断の受診をさせることは法的な義務になっています。そのため、お勤めの方であれば、必ず会社から1年に1回、健康診断の受診日の案内が来ていることと思います。提携先の医療機関に直接行って受診する場合もあれば、会社まで医療機器を運んで来て、ドクターが社内で検査してくれるという場合もあります。人間ドックの場合、会社が従業員に受診させないといけないと行った法的な義務はありません。
人間ドックでは、同じ部位を2重、3重にチェックするなど、色々な検査を組み合わせますので、行う検査の多さで価格が変わります。また、同じ検査内容でも、低価格で多くの方に受けて頂くことを主眼に置く医療機関から、専門医を多く揃え、気になる部位や検査で疑いのある部位の専門医から診察を受けるなど、金額は多少高くなっても一人一人に丁寧な対応を心がける医療機関もあります。自分の予算感と、受けたい検査内容や期待している医療サービス内容に応じて医療機関を選ぶ必要があります。
人間ドックにも、受診者が少ない「閑散期」はあります。
まず、年度末から翌年度初めにあたる「2月中旬~4月中旬」は、企業からの申し込みが減ります。そして、7・8月、1・2月の真夏と真冬の時期は、多忙な人が多いためか、意外とすいている時期です。
逆に6月および9月~12月は、受診者が多い「繁忙期」のケースが多いようです。
すいている時期に受診するメリットは、待ち時間が少なく、ゆったりと受診できることです。予約も取りやすく、検査結果が判明するのも早くなる傾向があります。また、施設によっては、閑散期に受診費用を他の時期にくらべて割り引くケースもあるようです。
人間ドックのコースや検査項目はクリニックによって千差万別。価格にもバラつきがありますが、 価格の差は検査項目の数や種類によって異なります。受診前に、自分がどの検査を受けるべきなのかを把握しておきましょう。
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