体に突然できたイボの治し方

イボと言っても実はいろいろな種類があり、それぞれ治し方も異なります。ウイルスなどが原因となっているケースが多く、できれば医療機関を受診した方がいいでしょう。液体窒素を利用した冷却療法が効果的と言われています。

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イボには複数の種類がある

実はイボには複数の種類があり、原因別に名称も分けられています。

■尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)

尋常性疣贅は、皮膚型のウイルスが皮膚に感染し良性腫瘍の <いぼ> ができる病気です。皮膚・粘膜の微小な外傷部位などにヒト乳頭腫ウイルス(HPV)が感染することで発症します。

・「いぼ」が出現する以外の自覚症状はないことが多い
・「いぼ」は硬い突起状で、表面がザラザラしている
・形は円形または不規則であり、色は灰色、黄色、茶色をしている
・大きさは直径が約1cm未満のものがほとんどである
・「いぼ」が周囲の皮膚に広がることもある
・まれに痛みを伴うこともある

尋常性疣贅はヒトパピローマウイルスを原因とするイボです。

足底疣贅
ミルメシア
色素性疣贅
点状疣贅

などの種類に分けられます。

■老人性疣贅

皮膚良性の腫瘍の1つです。一般には「年寄りいぼ(イボ)」とも言われ、文字のとおり、年を取るとでできます。
皮膚の老化現象のひとつですが、若い人にもできることがあります。

顔、頭や全身どこにでもできます。いぼのようにざらざらしたできものです。初めは1,2ミリ位ですが、放っておくと少しずつ大きくなります。
 特に、日光の当たる顔には、数多くできてきます。老人性のシミも一緒にできることが多いようです。

老人性疣贅は「脂漏性角化症」とも呼ばれます。

電気焼灼やレーザー治療などで切除することが可能です。

■伝染性軟属腫

伝染性軟属腫は乳幼児に好発する皮膚のウイルス性疾患で、「みずいぼ」と一般的には呼ばれており、この名前のほうが良く知られているかもしれません。伝染性軟属腫ウイルスはヒトにのみ感染し、皮膚で増殖し、うつる病気です。

イボの表面はつるっと輝いてます。大きさは1~3ミリほどで、体のどの部分にも出る可能性があります。引っ掻くと、化膿することがあります。掻く事によりイボの内容物(軟属腫小体)が飛び出して、ウイルスが周囲の皮膚に拡がったり、爪を介して別の皮膚でうつっていきます。 他人にうつることはもちろんありますが、ちょっといっしょに遊んだらすぐにうつってしまうほど確率の高いことではありません。

出典 dennan

尋常性疣贅と同じくウイルスが原因となるイボですが、ウイルスの種類が異なります。
尋常性疣贅はヒトパピローマウイルス、伝染性軟属腫はポックスウイルスです。

100%治る治療法はない?

イボの治療は、その成り立ちから考えて(1)原因となっているウイルス(HPV)を退治する、(2)できてしまったイボを何らかの方法で排除する、の二つの方法が考えられますが、未だ特効薬や特効的治療法は無いと言うのが現状で*1、イボの治療には、我々皮膚科医もとても苦労しているのが正直なところです

どの患者さんにとっても「これが一番効く」と言う治療法が無いからです。一人の患者さんにとても良く効いた治療法が、別の患者さんに効くとは限らないところがイボ治療の難しいところです。

イボはモノによって原因も違いますし、人によっても効く効かないがあり、誰でも100%完治するような治療方法はまだないそうです。

液体窒素の治療が効くらしい

ウイルス性のイボは液体窒素の治療がよいらしく、多くの皮膚科で施術を提供しています。

液体窒素療法は、凍結療法(とうけつりょうほう)、冷凍凝固療法(れいとうぎょうこりょうほう)とも呼ばれています。

液体窒素療法とは、マイナス196℃の超低温の液体窒素を綿棒などに染み込ませて、患部を急激に冷やす(低温やけどさせる)ことによって、皮膚表面の異常組織(ウイルスが感染した細胞など)を壊死させて、新たな皮膚の再生を促す治療法です。

治療内容であるが,液体窒素による凍結療法が62%,モノクロロ酢酸が22%,サリチル酸と液体窒素が13%であった

出典 24_8.pdf

上記の通り、イボ治療としてもっとも一般的に行われているのが凍結療法です。

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