【薬のまとめ】ヒュミラ皮下注

成分名:アダリムマブ

TAMA1982 さん

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2週に1回の投与で済む生物学的製剤

投与方法は、2週間毎に40mg皮下注射を行い、半減期は約14日間です。

当然自己注射としても月4回より2回の方が、負担は少ないです。

「エンブレル」が週に1-2回の投与が必要なのに対し、2週に1回の投与で済むため、投与方法が簡便であることが特徴に上げられます。

「エンブレル」に次いで3剤目の生物学的製剤で、「レミケード」同様に抗体によってTNFαの働きを阻害します。

ヒュミラも皮下注射製剤ですが、エンブレルと異なり注射の頻度は2週間に1回となっています。

エンブレルと同様MTXとの併用は必須ではありませんが、やはり併用した方が有効性は高いです。

レミケードと作用機序は同じですが、2週間に1回の皮下注射と投与方法が簡便になっており、エンブレルと同様自己注射が可能です。

MTXの併用は必須ではありませんが、MTXを投与していない患者様では効果減弱するケースが多く、当院ではMTXを服用できる場合のみ使用しています。

現在、関節リウマチ、尋常性乾癬および関節症性乾癬、強直性脊椎炎、若年性特発性関節炎、腸管型ベーチェット病、クローン病、潰瘍性大腸炎、非感染性の中間部、後部または汎ぶどう膜炎の適応で使用されています。

世界初のヒト型抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤

2008 年発売のヒュミラ®は、世界初のヒト型抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤です。

アダリムマブ(ヒュミラ®)は,ファージディスプレイ法によって創製された世界で最初のヒト型抗ヒトTNFαモノクローナル抗体であり,ヒトTNFαに対して高い親和性と選択性を有している.

TNFαは炎症反応あるいは免疫反応に関与するサイトカインであり,TNFα濃度の上昇が関節リウマチや乾癬などの炎症性疾患の主な原因の一つとして考えられている.

ヒュミラは100%ヒト由来の抗体製剤なので、投与時反応はほとんどなく、またインフリキシマブが効果がない患者さんや効果が減弱した患者さんにも効果が期待できます。

レミケードは精製の過程で一部マウス由来の成分が含まれるため、レミケードを投与した際に一部の患者さんで投与時反応をおこすことがあります。

遺伝子組換えによって作られたヒト型抗ヒトTNF-αモノクローナル抗体製剤(医薬品)である。

抗体成分である蛋白配列が完全ヒト由来であるため、先行のキメラ抗体製剤よりも理論的に生体適合性が高い(より過敏症を起こしにくい)とされる。

アダリムマブ(商品名:ヒュミラ)はTNFαという分子と特異的に(TNFαとのみ)結合し、TNFαの作用を阻害するモノクローナル抗体です。

TNFαは関節リウマチ(RA)の関節炎や骨の破壊に関係している重要な分子です。

ヒュミラはTNF阻害薬の一つです。炎症の元となるTNFαを抑えるだけでなくTNFαを作り出す細胞を壊す力も持っている抗体製剤です。

ヒュミラ以外のTNF阻害薬は、レミケード(インフリキシマブ)、エンブレル(エタネルセプト)、シンポニー(ゴリムマブ)、シムジア(セルトリズマブ)があります。(2018年1月時)

アダリムマブは関節リウマチにおいて過剰に産生されたTNF-αに特異的に結合し、TNF-αがTNF-α受容体に結合することによって生じる関節滑膜の炎症反応の抑制や関節破壊に関与する破骨細胞の形成およびその活性化の抑制により関節破壊の進展を防止する(関節破壊防止については海外データでのみ認められている)。

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