がんの告知を受けた方に示される治療方法は、基本的に「手術療法」「化学(薬物)療法」「放射線療法」の3種類があり、これを三大療法と呼んでいます。
癌のステージ4と診断されたときに知っておきたいこと
医師に癌ですと言われてしまうと心配になってしまうでしょう。癌のなかでもステージ4だと言われたら、現在どのような状況なのか把握しておくことをおすすめします。癌だと診断された本人や家族は、癌に対する知識を得ておきましょう。
日本では、これまで手術ががん治療の中心にありましたが、近年は化学療法や放射線療法が進歩し、がんの種類やステージ(病期)によっては手術と変わらない効果が認められています。
手術療法は癌の治療でも一般的なものです。
悪い部分を切除してしまうために使われています。
早期のがんだけでなく、進行がんでも手術で切除できるものであれば治療の対象となります。手術療法では、リスクを計算したうえで、手術療法が最も有効であるかどうかが、施術が妥当であると判断するポイントになります。
単独で治療される場合と、手術と兼用する場合に分かれています。
エックス線や電子線、ガンマ線を用いて、体の外側や内側からがん細胞の遺伝子にダメージを与えて死滅させる治療法が放射線治療です。
身体への負担も少ないので、高齢者の方や合併症などで手術を受けることが難しい方でも治療できることが多いです。
抗がん剤を使って治療する方法です。
一般的に、抗がん剤を投与してからおよそ2~3週間後に髪の毛が抜け始めます。脱毛の程度は人それぞれですが、治療が終了して3~6ヵ月(早い人では2~4ヵ月)経過すると髪の毛はまた生え始め(生え始めは、うぶ毛のような髪の毛です)、8ヵ月~1年程度でほぼ回復します。
一般的な社会通念としては、「治療が有効」=(イコール)「治る」かもしれませんが、がん治療においては、がん細胞におかされている部分(病巣)がなくなったり小さくなることを目指し、これらの指標で評価を行います。
胃がんでステージ4になった場合、どのような治療方法があるのでしょうか?
トモセラピーとは、強度変調放射線治 療(IMRT)の専用機として米国で開発された最新の放射線 治療システムです。
IMRTとは、がんの部分のみにピンポイントで放射線を集中させる新技術の一つで、様々な方向から照射し、放射線の強さに濃淡をつけ、あたかもがんの部分だけをくりぬくような照射ができるようになりました。
がんの部分にはたっぷり放射線をあて、がんではない正常部分には極力放射線をあてないという、従来不可能とされてきたことを可能にした、画期的な治療技術です。
胃がんでステージ4だと診断されたら、免疫療法で治療を進めていくやり方もあります。
ステージ4期では、リンパ節転移や胃癌の浸潤に関わらず、①肝転移②腹膜播種などといった遠隔転移があった場合にステージ4期と診断します。腹膜播種では③スキルス胃癌の可能性もあります。
ステージ4期は通常の手術をしませんが、抗がん剤治療や免疫療法で癌の縮小を目指し、ステージ3期以下の病状になった場合や肝転移の数が少ない場合に手術を行います。
免疫療法は主として本来体が持っている免疫力(免疫細胞)を活かしてがんと闘います。免疫療法は、他の治療ほど即効性はない場合もありますが、効果が長期間持続することを特徴とします。
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