癌ステージ4とはどんな状態?病状を詳しく知ろう

お医者さんに「癌ステージ4です」と言われても、多くの方はどんな状況かわからないのではないでしょうか。まずは自分の病状から知るようにしてみてください。

FC2USER591226DPM さん

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癌の進行度合いを示すステージ

がんの診断では、「あなたのがんはI期です。」という表現をすることがあります。

これはがんのステージのことを指しており、がんがどれくらい進行しているのかという度合を意味します。

がんのステージは、最も早期のステージ0(がんの種類によってはステージ0がないこともあります)からI→Ⅱ→Ⅲ→Ⅳとあり、ステージⅣが最も進行している状態となります。

がんにおいてステージ4と診断されたとき、全身にがんが広がっていることを意味します。しかし、転移したそれぞれの場所を治療していくことは可能です。

癌でステージ4だと診断された場合、癌がかなり広がっていることになります。
今後はどのような治療方針にしていくか、医師とよく話し合う必要があるでしょう。

癌が全身に進行していると諦めてしまうかもしれませんが、治療を続け回復された方もいるようです。

2009年9月、森島さんは肝臓に転移したがんを取り除く手術を国立がん研究センター中央病院で受けた。

執刀した医師は「ちゃんとしっかり取れましたよ。もう大丈夫」そう声をかけてくれた。

がん医療は少しずつ進んでいる。ステージ4でも、がんと共存しながら生きている患者は近年、少なくない。記者は9年前、骨転移を伴う乳がんと診断された。以来、化学療法(薬による治療)を続けながら普通に働き、暮らしている。

ステージⅣのがんの場合、5年生存率が10%を切ることも多い---つまり90%以上が死に至る。だが、「末期がん=死」ではない。そこから生還した人々には、奇跡を起こした理由があった。

ステージ4でも諦めず治療を続けることが必要なのかもしれません。
5年生存率が10%を切るといっても、逆に考えれば10%未満の人は助かっているということです。

ステージ4の人が選択できる治療方法とは?

免疫力を高めて癌に立ち向かうための治療方法です。

三大がん治療に加えて、近年“第4のがん治療”として注目されているのが免疫療法です。免疫とは、体の中に侵入した異物を排除するために、誰もが生まれながらに備えている能力です。この能力を高め、がんの治療を目的とした免疫療法を特に「がん免疫療法」といいます。

免疫療法は主として本来体が持っている免疫力(免疫細胞)を活かしてがんと闘います。免疫療法は、他の治療ほど即効性はない場合もありますが、効果が長期間持続することを特徴とします。

がん細胞に対する攻撃力の中心となるリンパ球や、リンパ球にがん細胞の特徴を知らせる樹状細胞を、患者さんの血液から取り出し、体の外で培養・活性化して機能を高めたり、数を大きく増やしたうえで、再度、患者さんの体の中に戻します。

免疫療法といっても種類があるため、自分に合った方法を比較することが大切です。
治療費は自費となるため、費用についても確認しておきましょう。

ステージ4の著名人が陽子線治療で完治されたことでも知られています。

「くいしん坊!万才」などで知られる俳優、村野武範さん(72)が、がん闘病していたことを告白、衝撃を広げています。

その後「陽子線治療」を1カ月半受け、すでに仕事復帰。所属事務所によると完治しているということです。
村野さんが受けた「陽子線治療」・・・今注目のがん治療法です。

陽子は水素という最も軽い元素の原子核で、それを加速したものが陽子線です。陽子線は重粒子線(正確には炭素イオン線)と同様に、元素の原子核を加速したもので、放射線の一種です。粒子線治療はこの放射線を用いて「がん」などの治療を行うものです。

陽子線治療は癌の最先端治療のため、自費扱いとなり費用は高額です。
そのため、民間の医療保険を使うことも検討しておきましょう。

ステージ4でも照射可能な放射線治療のことです。

以前ではがん腫瘍の個数が多いと照射できないといった制約がありましたが、最近ではステージ4のがんでも照射可能な機器が増えてきました。

「セラピー」と名前がついていますが、特別な治療法を指すわけではなく、他の放射線治療機器と同様に、X線によるがんの治療を行うために開発された装置です。

どんながんでも治せるわけではありません。一般に根治を目指した治療はがんが発生した臓器やその周囲のリンパ節にとどまっている場合に行います。

トモセラピーは対応できる癌の種類があるため、事前に確認しておきましょう。
治療費に関しては保険診療が可能となるため、費用を軽減させることができます。

ステージ4だと手術対象外となることが少なくありませんが、必ずしも手術ができないわけではありません。

「ステージ4」と一言にいっても、その病状は人によってさまざまです。肝臓への転移ひとつとっても、一箇所にしか転移していない場合からあちこちに多数の転移がある場合まで、多種多様です。

化学療法によってがんが縮小し、ステージ4から3や2へ病状が改善する、いわゆる「ダウンステージング」が見受けられることもあります。

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