ニキビの炎症がひどいと毛穴周辺の皮膚組織が損傷してしまい、傷跡として残ってしまうからなんです。

ニキビの炎症がひどい場合やニキビの炎症が同じ場所に繰り返しできてしまうと肌内部の皮膚組織が損傷してしまい、傷跡として残ってしまいます。

炎症を起こし始めた赤ニキビ、赤ニキビが進行し膿を持つようになった「膿疱性座瘡（のうほうせいざそう）」、さらに進行して痛みをともなう「集簇性座瘡（しゅうぞくせいざそう）」は、ニキビ跡の残りやすいニキビです。

傷ついた肌を治そうと患部に集中的に毛細血管が増えるので、その部分が赤くなって見えるのです。

ニキビが赤くなるのは、炎症によって損傷した組織を治すために毛細血管が集中して増え、血液が集中し、血液の赤い色素が濃く見えるからなのです。

個人差はありますが、ニキビ跡の赤みは時間が経つと自然に消えていきます。ニキビ跡が赤みだけの場合は、ニキビ跡の初期症状なので、悪化する前に対処すれば消えていきます。

医学的には炎症後紅斑（えんしょうごこうはん）といい、ニキビ跡の中では比較的軽い初期の状態だといわれています。

紫や赤紫のニキビ跡はまさに色素が沈着しかかっている状態ですからへたに刺激を与えたり、ニキビ跡のケアを怠ったりすると大変！！茶色くシミのようなニキビ跡に悪化してしまう可能性があるため注意が必要です。

茶色の色素は肌を守ろうと、大量に生成されたメラニン色素がうまく排出されずに肌に残ることで起こります。

ニキビ炎症後に凹凸ができてしまった状態。クレーター状のニキビ跡は炎症により組織が破壊されたり、コラーゲンの変性により毛穴の形状を維持できなくなることで起こります。毛穴周辺が盛り上がる場合もあります。

ニキビが悪化してしまったとき、クレーターのように凸凹したニキビ跡となってしまうことがあります。一般的には、医療機関での治療を受けなければ治らないとされています

同じようなニキビでも、そのニキビの炎症具合、

その人の体質・肌質によって「凸凹跡」が残るかどうかが決まる。

肌のターンオーバーが活発に行われていれば、徐々に排出されて消えていきますので、このターンオーバーを正常化することが根本治療となります。

肌の奥深くにある基底層では、毎日新しい細胞が生まれています。この細胞は、後から分裂した細胞に押し上げられながら、およそ4週間をかけて肌の表層に向かってせり上がっていき、表層に到達すると、垢となって少しずつ自然にはがれ落ちます。

ケミカルピーリング、フォトフェイシャルなどの光治療、レーザー治療、イオン導入、ヒアルロン酸注入など、肌質やニキビ跡の状態に合わせ、様々な治療方法が考えられます。