投資信託で資産運用するには何が必要か

資産運用方法の一つで、投資家から集められたお金を専門家が運用し、投資額によって運用成果が投資家に分配される投資信託(ファンド)。自分で運用する必要がないため、資産運用初心者の方にもおすすめです。そんな投資信託でうまく資産運用するには、何が必要なのかまとめました。

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まずは目的をはっきりさせよう

あなたの投資信託の目的はなんですか?

老後に備えるなど「長期的に資産を増やす」ことが目的でしょうか。
現在の収入を補充するため「安定した分配金を得たい」のでしょうか。
取りあえず「余裕資金を運用したい」のでしょうか。

目的が漠然とした状態では、売却のタイミングも漠然としてしまいます。実際に売却のタイミングを逸してしまい、せっかく買った投資信託を何十年も塩漬けにしてしまっている例は、非常によく見られます。

資産運用の目的に合わせて、さまざまな投資信託(ファンド)が存在します。

どんな商品に投資し、どのように運用しどれくらいの運用成果を目指しているのか理解し、購入前に自分の目的に合ったファンドか確認しましょう。

どんなリスクがあるかを把握しておこう

投資信託では、投資した株式や債券などの売買によって、収益が得られます。
自分に合った投資信託を選び、上手に運用されれば、それなりの収益も期待できます。
しかし、収益を得て資産を増やせるということは、リスクも伴います。

投資信託の大きなリスクは、「元本保証がない」ということです。
元本を脅かすリスクとして、次のリスクが挙げられます。

価格変動リスク

投資信託が組み入れている株式や債券の価格が変動する可能性のことです。株価は最終的には市場における需給によって決まりますが、一般的に、国内及び海外の政治・経済情勢、企業の業績等の影響を受けます。

為替変動リスク

海外の株式や公社債に投資する投資信託では、たとえ外貨建ての株式や公社債の価格に変化がなくても、外国為替レートが変動することによって、投資信託の基準価額は影響を受けます。

信用リスクとは、有価証券の発行体(国や企業など)が財政難、経営不振などの理由により、債務不履行(利息や元本などをあらかじめ決められた条件で支払うことができなくなること)が起こる可能性をいいます。

金利変動リスク

金利が変動する可能性のことです。一般的に、金利が上がると債券価格は下落し、金利が下がると債券の価格は上がります。また、満期までの期間が長い債券ほど、金利変動の影響を大きく受けます。

投資信託の失敗例

疲れたビジネスマン by アマナイメージズ
資産運用をしている人は、一度や二度は失敗したことがあるという人が多いです。
ここで、投資信託でよくある失敗例をご紹介します。

おすすめされた投資信託をそのまま購入してしまった

おすすめされた投資信託の銘柄が全て悪い銘柄であるとは限りませんが、販売会社は多くの手数料収入を得るために、敢えて販売手数料が高い銘柄や、運用委託料に該当する信託報酬が高い銘柄を紹介していることも多くあります。

そのため、運用を始めても多くのコストが発生してしまい、手数料を差し引くと思ったほど十分な資産形成ができていないことにあとから気づくような失敗があります。

分配金が高いことを理由に選んだ

毎月分配金が支払われるため安定的な収入が入ってくるというメリットもありますが、その実態としては、運用で得られた利益以外に、運用で必要のはずの元本を削って分配する銘柄もあります。

目先で得られる分配金は多いですが、元本を削った運用が行われているため、総資産総額が減少し、結果的に十分な資産形成ができないことにつながります。

販売手数料の高い投資信託を選んでしまった

投資信託には、販売手数料と信託報酬、信託財産留保額という3つの手数料がかかります。信託財産留保額は中途解約により発生する手数料です。

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