手汗の手術を受けるべきか否か

手汗の手術は確かに大きな効果を発揮するのは間違いありません。ただ、安易に選択をしてしまうのは避けるべきです。メリットデメリットがあるのを理解した上での選択を心がけるのが望ましいといえます。

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手汗の手術は最終手段

手汗に悩まされている方は、当然手術を受けるべきかどうかを考えているはずです。ただ、ETS手術を受ければ手汗に悩まされることはなくなるものの、副作用の代償性発汗があります。背中やお腹や太ももなどから大量に汗が出てしまうため、場合によって日常生活に支障をきたしてしまうかもしれません。重度の代償性発汗に頭を悩ませている方もいるのが事実です。1度 切断した交感神経は決して元には戻らないため、慎重に判断しないといけません。手術を受けるかどうかの判断基準としては、やはり重度の手汗であるかどうかでしょう。軽度や中度であるのなら、他の方法を選択して十分に対応ができるはずです。この見極めをせずに安易に選択をしてしまうのは避けないといけません。

健康保険が適用される

ETS手術は国に認可されているため、健康保険が適用されます。そのため、7~9万円の経済的な負担で受けることが可能です。これがボトックス注射の場合は、保険が適用されるかどうかは医師の判断によって異なります。さらに、高額療養費制度と 生命保険手術給付金の対象となる場合も少なくありません。申告が必要にはなるものの、費用をさらに抑えるのも可能となります。費用面の問題は当然誰しもが頭に思い浮かべるものの、経済的な負担が少なくなるだけの理由はこのようにたくさんあるのが事実です。

1.ETS手術について
さて、先ほどの体験レポートでも少し触れましたが、みなさんご存知の通り手汗治療の最終手段として「ETS手術」というものがあります。

簡単にいうと神経の一部を切って、手のひらから汗を出なくするための手術になります。

全身麻酔を行なった上で脇の皮膚を数ミリ切り、そこから内視鏡を入れて交感神経を切断します。

手術の所用時間は約20分ほど。健康保険の適用ではありますが、費用は平均して10万円ほどかかります。

手術を受けて気持ち的に明るく生活を送れる理由になる方も少なくないはずです。

納得ができるまでヒヤリングを

クリニックではまずヒヤリングを行います。効果や副作用についての説明が行われ、どの部分の交感神経を切断するか、汗が止まる量といった点についても説明もされます。メリットデメリットがあるからこそ、全てを納得した上で受けるかどうかを考えるべきです。ヒヤリングを簡単に済ませてしまうと、今後の人生で後悔をする場面もある可能性もあります。受けるという決断をした場合は全身麻酔をし、治療を行っていきます。もちろん、アフターケアに関しても対応しており、何かがあった場合もすぐに対応してくれるでしょう。

従来の治療法に関して原発性局所多汗症診療ガイドラインではエビデンスレベルにもとずいて、診療アルゴリズムが作られております(図3~5)。それによると塩化アルミニウムの単純外用/密封療法は手のひら、足の裏に対して第1選択で、腋窩については単純外用で有効です。副作用としては刺激性皮膚炎があるものの、治療の休止やステロイド外用といったことで対処できます。イオントフォレーシスは、手のひら、足の裏には有効な治療法で塩化アルミニウム外用療法と同じく第一選択の治療法です。

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