毎年さまざまな新製品が販売されるが、どんなに機能が向上しても変わらない点が1つ。いずれも設置に、プロの手を借りなければいけないということ。

現在市場に出ている製品の大半はサイズが大きく、室外機と接続するための工事を必要とする。
機能も大事だが、願わくばコンパクトな方がいい。そういう意味では、この「Noria」がおススメだ。

特別な技術も面倒な工事もなく設置できる、スマートエアコン。50年代のアメリカをほうふつとさせるレトロモダンなデザインも、お洒落で素敵だ。

　窓用エアコン（ウィンドウエアコン）とは、窓の一部開いた部分に取り付ける仕組み。かなり以前から存在するが、取り付けが面倒なうえ、大きく、動作音がうるさく、デザインも洗練されていないという。

これに対し、Noriaは高さ5.8×幅18.25×奥行き15インチ（約14.7×46.4×38.1cm）というコンパクトかつスタイリッシュなデザインで、古臭い窓用エアコンのイメージを覆してくれる。

取り付けは容易で、上下に動かして開く幅21インチから36インチ（53.3cmから91.4cm）の窓に対応。空調可能な部屋の広さは、最大160平方フィート（約14.9平方m）。

女性1人でも、楽々持ち上げられるサイズ感が魅力の「Noria」。設置も楽々。従来品のように、高い位置に取り付ける必要はない、専用のアダプターを窓に取り付け、その中に本体を差し込むだけで完了だ。

仕様は実にシンプル。複雑なモードや設定は一切なく、左端にダイヤルがあるのみ。温度調節はこれを回すだけで簡単にできる。

スマホで操作できるのも大きな特徴の1つだ。Android/iOSに対応した専用アプリがあり、デイリー/ウィークリーのスケジュールも設定できる。帰宅する時間にあわせて起動するようセットしておけば、底冷えした家に帰宅して、心が凍える心配もない。

「Noria」は空気力学を考慮した効率のよい送風システムを採用しているため、コンパクトなボディでも約15㎡の空間をカバーできる。メインのエアコンとしてではなく、家の間取りを攻略するためのサブとして、なかなか頼りになりそうだ。