スプレッドとは「売値と買値の差」のことですが、その差が0.3銭という意味です。0.3銭は「3円の1,000分の1」と非常に低い桁数ですが、多くのFX会社では最低取引単位を1,000通貨または10,000通貨としているため、実質的な取引手数料は「1,000通貨で3円」「10,000通貨で30円」となるのです。
USD/JPY(ドル円)通貨ペアを取引する時に、【売値:118.453 買値:118.456】だとします。この場合、買値-売値が0.3銭であり、この0.3銭が取引をするトレーダーにかかる実質上の取引手数料であり、平たく言うと「スプレッド0.3銭」ということなのです。
当然 スプレッドの開きが小さい方がお得 であり、逆に 開きが大きいとその分支払うべき手数料が高くなる のがスプレッドの仕組みです。
スプレッドって何だろう?<知っておきたいFX用語7>
スプレッドとは下記のとおり売値と買値の差のことを言います。買値はASK、売値はBIDで表示され、該当通貨を買う場合はASKに表示されている価格で、売る場合はBIDに表示されている価格で売買取引を行います。
インターマーケットの価格に+αされた価格が表示されており、スプレッドはFX業者の手数料(利益)でもあります。
スプレッドを業者の手数料と考えるとより分かりやすいです。
スプレッド幅が狭いほど、業者への手数料が少なくトレーダーは利益を得やすいです。
逆にスプレッド幅が広いほど、業者への手数料が多くトレーダーは利益を得にくくなってしまいます。
FX業者としては、取引手数料が0円な分、スプレッドが利益を得る手段の1つとなっています。トレーダーからすると、スプレッドが狭い業者を使うほど利益を上げれる可能性があります。
この場合、取引通貨は「USD/JPY」つまり「米ドル円」を意味しているので、米ドルを売りたい!と思った人は左側の数字、「107.000」円で米ドルを売ることができます。反対に、米ドルを買いたい!と思った人は、右側の数字、「107.003」円で米ドルを買うことができるわけです。
この売値(BID)と買値(ASK)の差のことを「スプレッド」と言います。上記の場合、その差は0.003円、つまり0.3銭ということになり、「外為どっとコムの米ドル/円のスプレッドは0.3銭※」といえます。FXで利益を出すためには、この差が小さければ小さいほど、利益を出しやすくなります。(スプレッドは取引会社によって異なります。)
利用するFX業者によって通貨ペアごとのスプレッド幅は異なります。
例えば、人気通貨ペアの米ドル円でも、●●●.com証券0.3銭、GMOクリック証券0.3銭、外為オンライン1銭、みんなのFX0.4銭、マネーパートナーズ0.5銭、ライブスターFX0.6銭など、業者によってバラバラです。米ドル円だけでなく、ユーロ円でも、ヒロセ通商0.5銭、YJFX!0.7銭、外為どっとコム0.6銭、SBIFXトレード0.69銭、楽天FX1.1銭など、業者によって異なります。
すべての通貨ペアが異なり、スプレッド幅は日々更新されます。スプレッド幅は各業者ホームページやスプレッド一覧を掲載したサイトで確認できます。
他の性能やサービスにあまり差がない場合はスプレッドが狭い方が良いです。
通貨ペアによってはかなり業者ごとのスプレッドに差があるものもありますので、FX業者を選ぶ際は必ず確認をした方が良いです。スプレッドが違うだけで利益が大きく変わることがあります。(2016年12月26日現在のスプレッド参照)
下記のようにスプレッド幅が少し違うだけで取引コストが大きく変わります。
スプレッド3銭と0.5銭の場合で仮に1万通貨取引すると250円ものコスト差が生じます。
100万通貨になれば25,000円差。0.5銭違えば100万通貨の取引で5,000円も利益に差が出るということです。
1度に1万通貨や100万通貨の取引をしなかったとしても、日々の小さな取引の積み重ねで余計なコストを払ってしまうことになります。
「たったそれぐらい」と思う人もいるかもしれませんが、何年もトレードしていると、とても大きな金額になります。
一概にスプレッドが狭い業者が良いとは言えない部分もありますが、極力無駄なコストを削減し最大限の利益を得れるよう、スプレッド幅が狭い業者を利用しましょう。
少しでも利益を得ることで心に余裕も生まれます。
スプレッドの数値を見ただけでは本当のスプレッドの狭さは分かりません。FX業者が公示しているスプレッドはあくまで取引できる時間の大半を占める時間のスプレッドで、商いの薄い朝方にスプレッドが広がったりするときがあります。
また逆に取引が集中する重要指標発表時にスプレッドが広がったりする事もあります。さらに狙ったレートで注文しても、パチンコのスロットのようにレートが滑って約定してしまうこともあります。
スプレッド縮小や固定化する会社が増えてきています。
そもそも初めに全通貨ペア原則固定化したのは外為オンライン。(ドル円1銭固定など)
その後0.5銭で業界で注目されたのがFXブロードネット。
GMOクリック証券FX、みんなのFXなどは初めから0銭、1銭といった低スプレッドでしたが、その後スプレッドを固定化を始めました。その後いろいろ変更もあり、
現在はFXブロードネットが0.3銭(ドル円)と業界最安レベル。またGMOクリック証券0.4銭原則固定、みんなのFXも0.5銭原則固定(AM9:00~翌AM3:00までの間)と低スプレッドになっています。
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