FXならではの特徴でもあり、為替差益だけでなく、スワップポイントで利益を稼ぐことも可能です。

例えば、A通貨の金利が2.0％でB通貨の金利が1.0%であれば、A通貨を買いB通貨を売ることで、差分の1.0%のスワップポイントが受け取れます。
スワップポイントは通貨を保有していることで、毎日受け取れます。FX取引のできない土日に関しても、スワップポイントは受け取れますのでお得です。

スワップポイントは、各FX業者によって受け取れる金額が異なります。
また、各通貨で金利が異なるため、受け取れるスワップポイントも違ってきます。

大手FX業者の外為どっとコムの場合、10Lot単位で米ドル円の買スワップ70、売スワップ-122、ユーロ円の買スワップ-40、売スワップ13、豪ドル円の買スワップ75、売スワップ-99、ポンド円の買スワップ28、売スワップ-90、ポンド米ドルの買スワップ0、売スワップ-0.39、カナダドル円の買スワップ21、売スワップ-51となっています。（2016年12月16日現在）

スワップポイントは必ず受け取れるわけではありません。通貨ペアで金利の低い方の国の通貨を買った場合や、金利が高い通貨を売った場合に、スワップポイントを毎日支払わなければならなくなります。

スワップポイントで利益を得ることを考えている場合は注意するようにしましょう。当然、為替差益で利益がでなければ、スワップポイント分の利益はすぐに吸収される可能性があります。

しかしスワップポイントも積もれば大きな金額になります。
上手く運用すれば銀行に預けるよりも高い金利を稼げますので、受け取り・支払いに関しては細心の注意を払うべきです。

また、金曜日にスワップポイントを支払う通貨を買ってしまうと、金・土・日の3日分のスワップポイントを支払わなければなりません。
スワップポイントを支払う時間帯は業者によって異なりますが、金曜日にポジションを持つことは場合によってはもったいない気分になりますので、その日のうちに売買するかポジションを持つのを避けた方が良いかもしれません。

スワップポイントで利益を狙ってトレードするトレーダーも少なくありません。
スワップポイントである程度まとまった利益を得るには、多額の資金があるか、レバレッジをかけるかのどちらかです。

多額の資金がある場合は、多少為替レートが値動きして損失を抱えても問題はありません。日々スワップポイントを受け取れる資金的な体力があるためです。
しかし、スワップポイントを目的にレバレッジをかけてトレードするのは危険な可能性が高いです。

ある程度の資金がないと、損失を抱えた途端にスワップポイントの利益は吹き飛び、場合によってはロスカットになります。
そういったことにならないように、スワップポイントに執着しすぎることがないように気を付けましょう。
特に初心者の方は、大きな資金がない場合、スワップポイントはあくまで為替差益の副産物という意識を持ってトレードした方が、良い結果が生まれることでしょう。