坂本龍一 本人監修の楽譜 まとめ

やっぱり坂本龍一本人が作成した公式楽譜で演奏したい。ということで・・・数ある楽譜の中から、本人監修または公認の楽譜、自筆(手書き)の楽譜スケッチが掲載された書籍などをピックアップ。また、それらの楽譜の元となる音源も紹介。過去に販売されて絶版などで既に入手困難となっているものから最新のものまで、基本的に出版年代順に列挙しました。(※NAVERまとめサービス終了に伴いFC2に移転)

FC2USER674688UKM さん

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■ NHK大河ドラマ「八重の桜」

発売中のNHK大河ドラマ「八重の桜」 メインテーマ/八重のテーマ ピアノ譜(NHK出版オリジナル楽譜シリーズ ) 、なんとサカモトがシベリウスで作った譜面をそのまま使っていただいたそうです!(以前のは誤報でしたーすいません)

以前は、教授監修ではなく「NHK出版さんによるピアノアレンジです」とツイートしていたのを、販売開始後に慌てて訂正。

初版:2013年1月30日
出版:NHK出版

NHK出版オリジナル楽譜シリーズ

「八重の桜」のピアノ・ピースは数多く出版されているが、こちらの NHK出版の楽譜が坂本龍一本人の手によるもの。

(収録曲)
01. 八重の桜 メインテーマ
02. 八重のテーマ

※『オリジナル・サウンドトラック I』とほぼ同時に発売された楽譜です。後に発売された『オリジナル・サウンドトラック II』や『Playing the Piano 2013 in Yokohama』に収録されているピアノソロ ver. とはアレンジが異なる部分があります。

NHK出版
https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000553212013.html

01. 八重の桜 メインテーマ(オーケストラ ver.)
02. 八重のテーマ(オーケストラ ver.)
を収録。

01. 八重の桜 メインテーマ(オーケストラ ver.)
※サウンドトラック I とは別録
24. 八重の桜 メインテーマ(ピアノソロ ver.)
を収録。

他にも「八重の桜 メインテーマ」および「八重のテーマ」に関する音源はたくさんありますので、以下に代表的なものを挙げておきます。

【CD】 NHK大河ドラマ「八重の桜」
オリジナル・サウンドトラック III
01. 八重の桜 メインテーマ(オーケストラ ver.)
※サウンドトラック II と同じ

【CD】 NHK大河ドラマ「八重の桜」
オリジナル・サウンドトラック コンプリート盤(2枚組)
01. 八重の桜 メインテーマ(オーケストラ ver.)
※Playing the Orchestra 2013 ライブ録音
02. 八重のテーマ(オーケストラ ver.)
※サウンドトラック I と同じ
24. 八重の桜 メインテーマ(ピアノソロ ver.)
※サウンドトラック II と同じ

【iTunes】 The best of THREE live in Japan & Korea
20. Yae no Sakura(トリオ ver.)
21. Theme for Yae(トリオ ver.)
※トリオ = ピアノ、チェロ、ヴァイオリン

【BD】【DVD】 Trio Tour 2012 Japan
14. Yae no Sakura(トリオ ver.)
15. Theme for Yae(トリオ ver.)

【BD + DVD + CD】 Playing the Piano 2013 in Yokohama
19. Theme for Yae(ピアノソロ ver.)

■ 2台ピアノのための坂本龍一(編曲:山本京子) vol.1 & 2

世界最高峰のデュオと称されるピアノ・デュオ・クトロヴァッツのために書き下ろした作品集。この楽譜対応の CD「東風」のリリースにあたって、坂本龍一氏が自ら山本京子の編曲に目を通してリリースを了解してくださいました。坂本氏公認のお墨付き編曲楽譜です!

Ryuichi Sakamoto for 2 Pianos vol.1
編曲:山本京子
初版:2014年10月17日
出版:サウンドストリーム

※2台4手連弾用

紹介文より:
世界最高峰のデュオと称されるピアノ・デュオ・クトロヴァッツのために書き下ろした作品集。この楽譜対応のCD「東風」(演奏:ピアノ・デュオ・クトロヴァッツ)をリリースするにあたって、坂本龍一氏自身が山本京子の編曲楽譜を確認してその許可を得たという経緯からも、坂本氏公認の信頼できる編曲楽譜だといえる。一般的に、デュオ編曲ではメロディーと伴奏がどちらか一方に偏りがちなものが多いが、山本京子による編曲ではそれらが交互に入れ替わるのが魅力。

山本京子 オフィシャルサイト
http://www.kyoko-yamamoto.com/book/index.html#b24

"2台ピアノのための坂本龍一 Vol.1" (編曲:山本京子)収録曲
※音源【CD】"東風 OSTWIND" の 1 ~ 4 曲目を収録

01. Poppo Ya / ぽっぽや(鉄道員)
02. Rain / レイン
03. The Last Emperor / ラストエンペラー
04. Tong Poo / 東風

Ryuichi Sakamoto for 2 Pianos vol.2
編曲:山本京子
初版:2015年2月12日 発売予定
出版:サウンドストリーム

※2台4手連弾用

山本京子 オフィシャルサイト
http://www.kyoko-yamamoto.com/book/index.html#b25

"2台ピアノのための坂本龍一 Vol.2" (編曲:山本京子)収録曲
※音源【CD】"東風 OSTWIND" の 5 ~ 8 曲目を収録

01. Seven Samurai / 七人の侍
02. The Sheltering Sky / シェリタリング・スカイ
03. Merry Christmas, Mr. Lawrence / 戦場のメリークリスマス
04. Happy End / ハッピーエンド

世界最高峰のピアノデュオ・クトロヴァッツ(ウィーン国立音大教授、リストフェスティバル音楽監督、klangfruehling 音楽監督、山中湖国際音楽祭音楽監督)の2台ピアノによる坂本龍一作品集 CD [OSTWIND] (Wind from East 東風)(編曲:山本京子)がリリースされました。klangfruehling 2008で坂本龍一の編曲作品を初演以来、CD 制作に向け温め続けてきました。

(収録曲)
01. Poppo Ya
02. Rain
03. The Last Emperor
04. Tong Poo
05. Seven Samurai
06. The Sheltering Sky
07. Merry Christmas, Mr. Lawrence
08. Happy End

CDのご紹介 | 山本京子 オフィシャルサイト
http://www.kyoko-yamamoto.com/cd/

10人の作曲家による音楽を起点とした絆のリレー形式の共作「Kizuna Piano」。#坂本龍一も参加!・・・この楽曲「#KizunaPiano」の収入は、「国境なき医師団日本」に寄附されます。

出典 commmons

発売:2021年9月17日
販売:ぷりんと楽譜

坂本龍一を含む10人の作曲家によるリレー形式の共作で、誰がどの部分を作曲したのかはわからないようになっている。楽譜販売の収入は「国境なき医師団日本」に寄附される。

作曲家陣:岩代太郎(主宰者)・荻野清子・小曽根真・榊原大・坂本龍一・塩谷哲・渋谷慶一郎・狭間美帆・藤倉大・村松崇継

公式サイト
http://www.kizunapiano.com/

楽譜販売サイト(ぷりんと楽譜)※リンク切れ
https://www.print-gakufu.com/scene/detail/2175/

■ Playing the Piano 12122020 封入特典(※初回生産限定盤CDのみ)

発売日:2021年12月12日

2020年12月12日に開催された一夜限りの無観客オンラインピアノソロコンサート「Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 12122020」の音源をを一年後の同日2021年12月12日にリリース。初回生産限定盤CDのみ特典として、以下2曲のピアノ譜面が封入された(※次項のオフィシャル楽譜ストアで販売されているものと同内容)。

・Aqua
・MUJI2020 [無印良品 CM曲]

■ Ryuichi Sakamoto Official score store(坂本龍一 オフィシャル楽譜ストア)

この楽譜ストアは、僕がコンサートで実際に使用している譜面を、より多くの人に届けるために始めたものです。いままで僕は自分が弾けばいいだけなので、きちんとした譜面を作ったことがなく、ハーモニーが間違っている「独自採譜」や「アレンジ版」が、世の中に氾濫することになっていました。そろそろ「曲をきちんと残さなくてはいけない」と考える年頃になってきたので、面倒だと思いながらも、何度も手直しをして納得のゆく譜面に仕上げました。ピアノやいろいろな楽器で演奏していただくのはもちろん、楽器の演奏をされない方も、眺めながら曲を聴いていただくことで、新たな面を発見することができるかもしれません。・・・
 坂本龍一

2021年12月10日に坂本龍一オフィシャル楽譜ストアがオープンしました。初回刊行はピアノ譜8曲ですが、今後は随時楽曲を追加してトリオやフルオーケストラのスコア及びパート譜なども販売予定とのこと。※ "Aqua" および "MUJI2020" は、前項『Playing the Piano 12122020』初回生産限定盤CDの封入特典と同内容。

《2021年12月10日刊行》
・Andata
・Aoneko no Torso
・Aqua
・Aubade 2020
・High Heels
・Ieta [コンタクトレンズ「CREO」CM曲]
・Merry Christmas Mr. Lawrence
・Mizu no Naka no Bagatelle

《2022年1月20日刊行》
・MUJI2020 [無印良品 CM曲]
・Parolibre

《2022年2月25日刊行》
・Energy Flow
・Before Long

《2022年5月13日刊行》
・Bibo no Aozora
・MINAMATA

《2022年7月26日刊行》
・The Last Emperor
・Gui [映画『米軍が最も恐れた男 カメジロー 不屈の生涯』テーマ曲]

《2022年12月9日刊行》
・The Sheltering Sky
・The Wuthering Heights

《2023年4月14日刊行》
・Tong Poo
・20220302 - sarabande

《2024年4月19日刊行》
・Opus ※1998年オリジナル版

"Ryuichi Sakamoto Official score store"
https://score-jp.sitesakamoto.com

■ NFT(非代替性トークン)

坂本龍一を代表する作品の1つである「Merry Christmas Mr. Lawrence」の音源の右手のメロディー 595音を1音ずつデジタル上分割し、NFT 化いたしました。96小節からなる595音のNFTには、それぞれの音が位置する小節の楽譜画像も紐づけられています。また595音のNFT販売開始後、『坂本龍一「Merry Christmas Mr. Lawrence」直筆楽譜を入手できる権利NFT』のオークションも開催いたします。

“595音のNFTは、2021年7月30日にBunkamura Studio(東京)にて、闘病中の坂本龍一が演奏した2021年唯一となる「Merry Christmas Mr. Lawrence - 2021」の貴重なレコーディング音源から分割し製作いたしました。そしてNFTの販売は、マーケットプレイス「Adam byGMO」で、1音(1つのNFT)10,000 円(税込) の固定価格で一次販売いたします。決済方法は、イーサ、クレジットカード、銀行振り込み(日本円)をお選びいただけます。​なお595音は段階的に、2021年12月21日〜23日の3日間で発売予定です。​12月21日19時、22日19時、23日19時の3回に分けて595音を販売いたします(すべて日本時間)。
12月21日(火)19時販売:1小節~16小節、作品名1-1~16-10の190音
12月22日(水)19時販売:17小節~56小節、作品名17-1~56-5の205音
12月23日(木)19時販売:57小節~96小節、作品名57-1~96-1の200音

NFT購入者特典
またそれぞれのNFTの初回購入者限定の特典として、「Merry Christmas Mr. Lawrence - 2021」フルバージョンのWAVファイルを期間限定でダウンロードできるリンクを後日メールでお送りします。さらにNFT所有者には、『坂本龍一「Merry Christmas Mr. Lawrence」直筆楽譜を入手できる権利NFT』のオークションに参加する権利が付与されます。

今回のプロジェクトのために坂本龍一が「Merry Christmas Mr. Lawrence」26小節目までの直筆楽譜を作成しました。この直筆楽譜(実物)を入手できる権利のNFTを、595音のNFT所有者に限定し、「Adam byGMO」にてオークション販売いたします。

なおオークション開始価格は100,000円で、オークション期間は 2021年12月24日0時〜12月25日23時59分となっています(入札自動延⻑あり)。この『坂本龍一「Merry Christmas Mr. Lawrence」直筆楽譜を入手できる権利NFT』の落札者の方には、後日「Adam byGMO」より連絡させていただき、実物の直筆楽譜をご送付いたします。なお直筆楽譜は1点ものにつき、権利を行使できるのは初回の落札者に限らせていただきます。
オークション開始 2021年12月24日0時(●●T)
※追記:3000万円で落札されたそうです

■ 番外編1 : 自筆の楽譜スケッチなど

初版:1991年12月24日
出版:太田出版

デビューから「Beauty」頃までの自筆の楽譜スケッチが多数掲載されている。あくまでも楽曲製作途中のスケッチのため、最終完成形と違う場合もある。また、楽曲の一部のみであったり簡単なメロディーとコード進行のみだったりして、完全な形での楽譜ではない。・・・とはいえ研究資料として貴重。

現在廃刊だが、別項で紹介する『坂本龍一の音楽』に内容が受け継がれている。

初版:1993年7月10日
出版:太田出版

『全仕事』が坂本龍一のアウトプットを対象としていたのに対し、この本では、坂本龍一がインプットしてきたものを対象としている。・・・と書かれている通り、坂本龍一が影響を受けた様々な音楽についての研究本。
『全仕事』の姉妹本として2年後に発行されたが、その間に発表された『Heartbeat』について、巻末に補完的に自筆楽譜スケッチなどが掲載されている。

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