坂本龍一の名曲 "CASTALIA"(キャスタリア)あれこれ

テクノポップブームを巻き起こした YMO のアルバム 「SOLID STATE SURVIVOR」の中でひときわ異彩を放つ一曲。RYDEEN や TECHNOPOLIS を聴くために購入したのに、CASTALIA の虜になってしまった・・・という人も。魔的な魅力を持ったこの曲についてあれこれと。(※NAVERまとめサービス終了に伴いFC2に移転)

FC2USER674688UKM さん

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このコンサートの模様は BS JAPAN で放送されましたが、残念ながら CASTALIA は割愛されました。映像や音源は販売されていません。

続けて、2012年に開催されたトリオツアーでも・・・

昨年秋ヨーロッパでおこなわれた「Ryuichi Sakamoto Trio Tour」が大好評を博した坂本龍一(ピアノ)、ジャケス・モレレンバウム(チェロ)、ジュディ・ カン(ヴァイオリン)のトリオが、今年の冬、日本・韓国ツアーをおこないます。

中盤ではYMOの大ヒットアルバム『SOLID STATE SURVIVOR』から“Castalia”をピアノ独奏で披露するというサービスを見せ、・・・

ピアノソロ「Castalia」を演奏し終えると、「今のは何に入ってたのかな? 『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』(YMO 1979年)ですかね。知ってる人?」と客席に声を掛け、「人に訊かないと、自分で憶えられないみたい」と、笑いを誘う。・・・

坂本龍一トリオ・ツアー、赤坂公演(12月19日)のライブレポートとセットリスト。

このツアーは、ピアノ、チェロ、バイオリンのトリオ編成でしたが、
日替わりでコンサート中盤にピアノソロ曲が1曲演奏されました。
CASTALIA が演奏されたのは以下の4公演。

12月04日 福岡シンフォニーホール
12月06日 東京オペラシティコンサートホール
12月19日 赤坂ACTシアター
12月21日 山口情報芸術センター・スタジオA

赤坂ACTシアター公演での CASTALIA は WOWOW の放送では割愛されましたが、2015年12月発売の Blu-ray / DVD には収録されました。

2012年、16年ぶりにピアノ+チェロ+ヴァイオリンによるセルフカバー作品集「THREE」を発表、このニュー・アルバムを引っ提げて行われた日本と韓国の10都市12公演のひとつ、12月19日東京 赤坂ACTシアター公演を映像化。チェロは坂本龍一の朋友 ジャケス・モレレンバウム、ヴァイオリン若き才能に溢れるはジュディ・カン。EUツアー慣行後にポルトガルで制作されたアルバム「THREE」で息の合うところを見せたメンバーの最高の演奏をお楽しみください。

07. Castalia(Piano)

※DVD もあります。

また、福岡公演の音源がトリオツアーのベスト盤に収録され、iTunes で配信されています(『The best of THREE live in Japan & Korea』)。Ustream の「トリオベスト発売記念番組」で、その映像も観ることができます。

12. Castalia (2012_12_04 Fukuoka)

2012年12月1日(土)~21日(金)に行われた坂本龍一による Trio Tour Japan & Korea。この全公演からベストテイクを厳選したベスト・アルバム。

※ iTunes 限定配信アルバム

『 Ryuichi Sakamoto Trio Tour 2012 Japan & Korea 』福岡公演(12月4日)においてピアノソロで演奏されたバージョンを耳コピ採譜しました。

※参考演奏あり
https://mucome.net/work?id=16997

飯野賢治さん追悼バージョン?

ちょっと話が前後しますが・・・
『Dの食卓』で一世を風靡したゲームクリエイターの飯野賢治さん。

完成品を聴くと、何となく教授のピアノソロ・バージョンと似てるような気が(※残念ながらアカウント停止のため聴けなくなっています)。ここで思い出して頂きたいのですが、教授が Ustream 中継で CASTALIA を弾いてたのが11月27日。飯野さんが「教授からの譜面が届いた」とツイートしたのがその翌日の28日。Playing the Piano 2011 は12月25日から。教授は飯野さんに譜面を依頼される前からピアノソロ・バージョンを構想中だったのか? それとも・・・もしかしたら、飯野さんに頼まれたのがきっかけだったかもしれませんね。

ところが・・・それからわずか1年3ヶ月後、
2013年2月20日、飯野賢治氏、42歳の若さで急逝。

ミュージシャンの坂本龍一は、弔電で「飯野、俺は怒っているぞ。なぜ急ぐような死に方をしたのだ。あまりにもダラしないじゃないか。俺ももうすぐそっちに行く。忘れずに待っていろよ」と、早すぎる死を悔やんだ。

この直後、3月3日に開催されたコンサート・・・

坂本「つい最近、急に亡くなった飯野賢治という若い友達がこの曲が好きで、譜面をくれって言うんで書いてあげたんですよ。それが一年ぐらい前だったかな? もっと前かな? これを弾くとちょっと飯野のことを思い出してしまうというね・・・」

やはり、亡くなった飯野賢治さんを想いながら演奏されていたようです。哀悼・・・そして鎮魂の響き。武満徹「弦楽のためのレクイエム」を意識したというこの曲が、まさか本当にレクイエムになってしまうとは・・・教授としても不本意なことだったろうと思います。

この日の演奏は WOWOW で放送された他、映像・音源のセットが販売されています。

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08. Castalia

2013年3月に神奈川県立音楽堂で行われた坂本龍一のソロピアノコンサートを収録。「kizunaworld」「Merry Christmas Mr. Lawrence」「The Sheltering Sky」「The Last Emperor」など、名曲を多数収める。DVDとBD、CD2枚をセットにした4枚組。

『 Ryuichi Sakamoto Playing the Piano 2013 in Yokohama 』(3月3日 神奈川県立音楽堂・木のホール)においてピアノソロで演奏されたバージョンを耳コピ採譜しました。

※参考演奏あり
https://mucome.net/work?id=17003

出典 YouTube

※上記楽譜の参考演奏(楽譜作成ソフトによる自動演奏)

さて、多少のアレンジの変化はありつつも、CASTALIA はこのままピアノソロ形式で定番化するのかなと思っていたら・・・

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