上記のようにアフリカマンゴノキ由来成分にはウエスト減、体重減などダイエット効果があるとされていますが、科学的根拠に乏しい事実があるので以下に問題点をまとめました。

床試験結果では、BMI、腹囲、体脂肪率の評価はされていました。

しかし、臨床意義上、最も重要なのは「腹部脂肪面積」についての評価。これがないと少なくとも特定保健用食品としての表示が許可されません。

アフリカマンゴノキの知見では“アフリカマンゴノキアフリカマンゴノキ由来エラグ酸”を3mg使用されています。

これは、イチゴに換算すると市販されているパックの約半パックで補えるという計算。
つまり、イチゴを毎日半パック食べるだけで1ヶ月で3kg痩せるということになります。

“アフリカマンゴノキアフリカマンゴノキ由来エラグ酸”のみでダイエット効果があると説明するにはいささか無理があるのではないでしょうか。

国から許可されている、特保成分の効果は12週間で1kgとされています。
しかし、アフリカマンゴノキの知見では8週間で6kg以上も低減と報告されています。

これが事実であるならば、1ヵ月あたり3kg減る→21000kcal/月＝700kcal/日のエネルギー消費作用が必要となります。
こんなにも劇的な効果が期待できる成分の場合は、もはやノーベル賞ものです。
また、仮に本当に劇的な効果がある場合は、安全性に対する懸念があります。

いずれにしても論文の科学的根拠の質が悪い可能性が高いということは否定できません。

以上、アフリカマンゴノキ由来エラグ酸のダイエット効果に対する見解のまとめでした。

アフリカマンゴノキ製品が世の中にはたくさん出回っていますが、成分の効果は「科学的根拠」を完全にクリアしているとは言い難いのが事実です。

製品の購入などは上記の事実をキチンと知っておいた上での行動をおすすめします。