前立腺がんは転移する?転移した場合は完治するのか

前立腺がんは、元々アメリカの男性に多い癌でした。しかし近年、日本人の食の欧米化や生活の変化によって、日本人男性でも前立腺がんを患う人が急増しています。ここでは、そんな前立腺がんのこと、そして前立腺がんの転移についてまとめました。

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がんが散らばっている以上、局所療法としての全摘手術や放射線治療はもはやほとんど意味をなしません。 転移個所が1~2ヶ所に限定されており、諸条件が良い場合は、稀に治癒を狙って転移巣を叩くという放射線治療が試みられることもありますが、 効果のほどは定かではありません。一般的には難しいと言わざるを得ないでしょう。
標準的な選択肢は、全身療法としての薬物療法(内分泌療法や化学療法)に限られます。

がんが末期にまで進行した場合、がんを完全に取り除くことは困難であるため、がんの完治を目指す治療ではなく、辛い症状や痛みを緩和するための治療が主体となります。

前立腺がんの中でも最も多いとされる骨転移には、有効な薬剤があります。また、鎮痛薬、ステロイドなどのによって痛みを緩和したり、放射線による緩和治療も効果が期待されています。

前立腺がんは全てのがんの中で最も生存率が高く、ステージⅣにおける5年生存率は30%を超えています。もともと前立腺がんは進行が遅いがんであるため、たとえ末期の状態までがんが進行していても、継続的に治療を続けていくことで余命を長く保つことができるケースもあります。

転移がんの患者さんの中にも、長期間(10数年) がんと共存しながらQOL(生活の質)を 維持しておられる方も居られますので、あきらめないことが肝要です。

前立腺がんは実勢と知識が豊富な医師に診てもらおう!

同じ前立腺がんでも、病院や医師によって判断基準や治療法の決め方が異なります。高度な治療をできる病院もあれば、まだそこまで取り入れてないという病院もあるのです。

がんの完治を目指したり、がんと共存していくためには、自分が納得いく治療法を選択することが大切です。最初に前立腺がんだと診断されても、医師の診断や治療法に納得いかない場合は、迷わずセカンドオピニオンを受けてください。

経験と知識が豊富で、なおかつ治療後の生活の質についてもきちんと考えてくれる医師に診てもらいましょう。

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