ハトの対策はどうすればいい?

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私たちの身近にいる、愛くるしい鳩(ハト)。しかしながら、私たちの生活に悪影響を及ぼすこともあります。

市街地でよく見かけるハトはキジバトとドバトの2種。
ベランダなどで被害を及ぼすのは主にドバトです。

ドバトは、繁殖力が旺盛で、十分な餌があれば、年に5~6回ほど繁殖します。通常、1回の繁殖につき2個の卵を産むとされています。孵化までは16~20日、育雛期間は30~40日程度です。

キジバトは、ドバトより一回り小さいサイズ。翼に黒と赤褐色のウロコ状の模様があるのが特徴で、ドバトと比較しやや細身な印象です。
雄の鳴き声は「デデッポッポー」と、非常に特徴的です。

キジバトは、年に数回から8回も繁殖する例があり、1回あたり2個の卵を産みます。
孵化までは15~16日かかり、昼間は雄、夜間(夕方から朝まで)は雌が卵を守ります。
孵化後のヒナは、約15日で巣立ちます。

どんな被害があるのか

はじめは、明るい時間、ベランダの手すりなどに羽休めでとまりにきます。安全な場所だと認識すると、ベランダの中に入ってきて、仲間を待つために使うようになります。軽い騒音とフンの被害が始まります。

鳩が安全な場所だと認識すると、明るい時間だけでなく、夕方や夜 で長時間停留するようになります。
早朝や深夜の鳴き声などの騒音と大量のフンにより、鳩の被害が大きく なってきます。

安全な場所と認識して巣を作って住み着いてしまうと、帰巣本能・縄張り意識により、簡単には鳩対策ができなくなります。

鳩の糞には、クリプトコッカス症など感染症の要因となる細菌が含まれています。健康体の人が感染しても発症する可能性は低いのですが、幼児や高齢者など、病気への抵抗力が低い人は、要注意です。

糞だけではなく、鳩そのものが病原菌を保持している可能性もあります。また、糞に含まれている物質や羽毛によってアレルギー症状が引き起こされる危険性もあるので、注意が必要です。

鳩は、寄生虫を保持している可能性もあります。ダニやノミなどの外部寄生虫を宿しています。寄生虫により、かゆみや皮疹、アレルギー症状を引き起こす恐れがあります。

また、寄生虫のなかでも、吸血性であるダニやノミは感染症となる病 原体を媒介する生き物です。鳩をその場から排除したとしても、寄生虫 は寄生する新たな宿主を求めます。したがって、寄生虫を完全に駆除してしまわない限り、安心できません。

鳩にとって、鳴き声はコミュニケーションの手段です。縄張りの主張 や求愛の際にも、鳴き声を発します。羽ばたく時のバサバサという羽音も、鳩の騒音の原因の一つ。早朝や夜間に、鳴き声や羽音が近くで頻繁
に聞こえるとなると、悩ましいものです。

▼自分でやる

忌避剤には、鳩が嫌いな臭いや味の成分が含まれているので、鳩の五感を刺激し、不快感を与えます。鳩が頻繁に訪れる場所に塗ることにより、効果を発揮しますが、慣れると効果が低くなります。

鳩のフンや羽根など臭いのするものや、近くにえさ場があると、忌避剤の効果が半減します。忌避剤をスプレーする前に、必ずフンなどの汚れをきれいに落としてください。

鳩がよくとまるベランダの手すりの上などに設置します。とまりたいのに、何かが邪魔をするという鳩にとって不快な環境を作り出します。

テグスの上に鳩が停まったときに手すりに着いてしまわないようにある程度の高さと引っ張りが必要です。10cm以上の支柱で、テグスの両端にとりつけるスプリングがセットになったものがお勧めです。

鳩の糞がよく落ちている場所を確認して下さい。その上には、室外機、給湯器や排気用ダクトなどの停留箇所があります。お気に入りの場所となっているので物理的に停まれないようにとげとげの剣山を設置します。

剣山を隙間なく敷き詰める必要があります。5cm以上の隙間があるとその隙間に停まります。

また、針の長さが10cm以上で細くて垂直だけでなく斜め方向にも伸びた剣山をお勧めします。そうでなければ、針がしならず安定して、剣山の上に停まったり巣を作ったりすることがあります。

▼業者に頼む

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