祭政一致の殷では、王が祭祀で使う甲骨文字が書かれた亀甲や獣骨、青銅器の祭器を作っていました。これが中国美術のはじまりだとされています。
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特に人気なのが、清朝磁器。彩度の高い鮮やかな色調と精巧無比な造形は、まるで手わざとは思えないくらい。均質性の高いところなど、工業製品に囲まれて生活している現代の我々にとって、かえって親しみやすいのかも。
21世紀に入った現在でも、兵馬俑の調査・研究は継続されており、近年の調査では、来世へと旅立った始皇帝の為に造設されたこの遺跡は、身を守る軍隊だけでなく宮殿のレプリカや、文官や芸人等の俑も発掘されている。そのため、生前の始皇帝の生活そのものを来世に持って行こうとしたと考えられている。
中国美術と言えば「白磁」を連想する人もいるのではないでしょうか。白磁はある程度国民の生活が豊かになってきたころから出回るようになったと言われています。ただ、白磁と言ってもひとつのものを示すわけではありません。時代によってさまざまな白磁があるようです。
中国美術に馴染みがないと「七宝ってなに?」という考えの人もいるのではないでしょうか。元から明の時代からあると言われているものであり、歴史的な評価が高いものもあります。七宝も中国美術を代表するものであり、鮮やかさや華やかさから魅了される人も多いです。
様々な石や金属、骨といった印材がありますが、
中国では珍しい宝石を用いた印鑑が貴重です。
さらに金や銀、そして銅などの金属類が身分の高い人に愛されていました。
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